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あいもと
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花火

ある大企業のお嬢様はテレビにくぎ付けになっていた。 世界のボクシング大会。 「私もあの舞台に立ってみたいです!」 家に仕えている執事やメイドが目を丸くしてお嬢さまの言葉を聞き取る。 行動が早いお嬢様は早速家のものに手配をさせる。 国家予算並みの投資をあらゆる方面に行い、自分がボクシングの舞台に立てるように段取りがおもしろいように進んだ。 ただ、家の者たちは自分が使えるご主人が心配だった。 ボクシングの試合などで怪我をされては… そう思った執事たちはお嬢さまにトレーニングをお願いした。 お嬢さまは喜んで承諾した。 既に予定の段階まで進んだ男性ボクサーとのエキシビジョンまで1か月… その間彼女は鍛錬を積んだ。 そして行われる異例のヘビー級男性チャンピオンと一企業のお嬢さまのミックスファイトエキシビジョン。 彼女はさらに無理を言って「あの男の方たちと同じ格好がいいのです!」と男子ボクサーとの同じ正装を願った。 女性にとってはトップレス… しかも国営放送での全国オンエア。 当日満員御礼の中、世にも珍しすぎる試合が始まった。 さらに、観客たちは目を疑うほどの意外過ぎた出来事が起こった。 彼女が男性ボクサーを圧倒していたのだ。 たった1か月、その間のトレーニングで彼女は大きく変わった。 貸し切りのジムでみっちりトレーニングを積んだお嬢さまはその類まれなる才能を発揮した。 ジムにあるサンドバッグは幾度も破壊され何度も何度も新品交換が行われた。 そしてその成果が試合で発揮されたのだ。 相手の男性ボクサーは既にKO状態だったが、彼女の熱と欲望は満たされず、KOを惜しんだ彼女は男性ボクサーが倒れないようにいたぶっていた。 彼女のテクニックとパワーならば巨体の男性がダウンしないようにパンチで無理やり起こしながら殴り続けることは簡単だった。 彼女のラッシュが止まらない。 満面の笑みで相手の男性ボクサーを痛めつけていく。 リング上は相手の血で真っ赤に染まり、血の池という表現がふさわしい状態。 彼女の常軌を逸した威力のパンチに男性はもう二度とリングに立てないだろうというところまでボロボロの瀕死状態にされていた。 「シッ!」 ボゴオオン!! ラッシュに満足した彼女のフックが一閃する。 男性はコーナーポストまで吹き飛ばされる。 「これでKOか…」 息苦しく見つめていた観客たちはそう思った。 しかし彼女はさらに男性に向ってダッシュしていた。 「これでとどめですよ…♡」 ドゴオオオオオオン!!!! コーナーポストに串刺しにされる男性の頭部。 彼女の右ストレートが一寸の狂いのないタイミングで決まっていた。 その威力にコーナーポストがいびつに歪む。 男性の頭蓋骨はパンチの着弾点を中心に粉砕され、鼻、口、耳、目とあらゆる場所から血が噴き出された。 まるで打ち上げ花火のように血が四方八方に飛びちる。 お嬢さまの「ボクシングリングに立ちたい」という夢は凄惨な結果を伴って叶えられたのだった。

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