シャワーを終えてパジャマに着替える。
最近購入した、洗い流さないリートメントを髪の毛にしっかりと塗り込む。ピーチの香りがするお気に入り。そのままドライヤーで髪の毛を乾かしていく。
ソファに横たわり、深く息を吐くと、ようやく張り詰めていた糸が緩む。
今日のあの光景が、どうしても頭から離れない。
サイドテーブルのスマホを手に取る。
今日、撮影した写真を確認する。
女子トイレから出てくるレンくん。
裾を押さえ、必死に隠そうとしている……でも赤面は隠せない。
羞恥と怯えで染まった顔。
あの小さく震える唇、耳まで真っ赤に染まった頬。
「……ふふっ。ほんとに、可愛い」
声に出しただけで身体が熱くなる。
指先で写真を拡大して、頬や唇、スカートのラインをなぞる。
“もう完全に女の子”。
その言葉が甘い呪文みたいに胸を満たす。
支配欲と一緒に、別の熱が下腹部からじわじわ広がる。
◆
パジャマの布越しに胸を撫でる。
薄い生地が擦れるたびに肌が敏感に反応して、小さな声が漏れる。
頭の中では、彼が女の子の仕草を練習していた時の声が再生される。
高くて、震えて、か細くて……。
耳の奥で響いて、余計に身体が火照ってしまう。
普段はスーツを着て、真面目に仕事をしているレンくんが、夜のオフィスで私たちと同じ女性用の事務服を着ている。
メイクもバッチリ施され、彼はどんな気持ちであの時間を過ごしたのだろう……。
思い出すだけで乳首がピリピリと硬くなっていくのがわかる。パジャマの襟元から指を滑らせる。少し触れただけなのに、体中に刺激が走る。つねると何も考えられない。乳首だけで……もうイキそうになる。
――ダメだ。このまま絶頂を迎えるのはもったいない……。もう少し……。
◆
指先がゆっくり下腹部へ滑っていく。
ショーツの上からでも、じんわりと濡れているのがわかる。
布越しでは満足できるはずもなく、そのまま指はショーツの中、甘い割れ目をなぞる。
20代女性の洒落たワンルーム。そこには到底似つかわしくない、ぐちょぐちょという淫音が響く。
熱を帯びた空気が触れるたび、息が乱れて声が漏れる。
スマホを胸に抱きしめ、写真を見つめながら腰をわずかに揺らす。
震える声、真っ赤な顔、女の子の仕草。
「ふふ……もう逃げられないよ……」
囁くと、全身が跳ねて、吐息が熱に溶けていく。
一人の健全な男の子の性癖を壊してしまう事を想像しただけで、体がゾクゾクしてくる。
パジャマの布を強く握りしめ、身体を弄る。
彼を支配するため、冷静でいなければいけない私が、今は乱されている。
レンくんの姿ひとつで、こんなに。
「これから……もっともっと恥ずかしい思いをして貰わなきゃね……」
声が勝手にこぼれ、背筋が甘く痺れる。
写真のレンくんを見つめながら、呼吸を合わせて動きを整える。
じんじんとした痺れが胸の奥から広がり、熱が一気に駆け上がる。
「このまま彼は心も女の子になって……あぁ……想像するだけで……ダメ……」
全身が甘い痙攣に包まれて、思考が真っ白になる。
◆
やがて波が引いていき、ソファに沈み込む。
汗ばんだ身体を抱きしめるように腕を回し、余韻に浸る。
でも、心の奥にはまだ甘い高鳴りが残っている。
「ふふ……明日も楽しみだね」
スマホを横に置き、ソファとパジャマを整えてベッドに向かう。
深く息を吐き、身体をシーツに埋めながら、心の中で繰り返す。
「これからもう、彼は女装でしか満足できない体に堕ちていっちゃうの……」
その囁きが、静かな部屋に溶けていく。
時計の針が深夜の2時を指す頃、私は眠りに落ちていった。
※次回からは別のキャラの物語を投稿します
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