その温度に、肌がびくんと反応した。
彼女の指が、震える僕の太ももをゆっくりと上へと辿る。
布越しに伝わるその指先の動きだけで、呼吸が浅くなる。
「ふふ……やっぱり、感じちゃうんだね、啓斗」
囁くような甘い声が、鼓膜の奥を溶かす。
「そのままオナニーしてみてよ。女の子の服と下着のままで、ね?」
「……えっ、そ、それは……無理、だよ」
喉の奥で声が詰まる。
「大丈夫。啓斗のチンポは嬉しそうにピクピクしてるよ……下着越しからでもわかるぐらい……」
凛の視線が下へと流れる。
その眼差しだけで、全身が熱に包まれた。
僕は何も言い返せず、ミントグリーンのレースの上から、指先でそっと擦る。
薄い布の下で、自分の熱がそこに閉じ込められていく。
恥ずかしさで、視界が滲んだ。
逃げたいのに、逃げられない。
スカートの中で、震える手が自分の意思を裏切るように動き出す――。
◆
凛の視線が、僕の下腹部に釘づけになる。
その一点を見つめられるだけで、恥ずかしさで指先が止まりそうに……いや、止まらなくなる。
「……やめて、見ないで……」
かすれた声で懇願しても、彼女の目は逸らされない。
まるで、その恥ずかしさごと見透かして楽しんでいるようだった。
「ふふ……口では嫌がってるのに、手は全然止めないのね」
唇の端が、意地悪く上がる。
「女の子の格好、似合ってるよ。ねえ、下着の触り心地、どう?」
凛の言葉が、耳の奥でとろけるように響いた。
チンポの先が下着に擦れ、恥ずかしいシミを作っていく。
息が詰まる。
けれど、それでも手を止める事ができない。
凛の瞳は、僕の羞恥を味わうように細められていた。
その視線が、熱を増幅させていく。
◆
「ほら、もっと――可愛く、ね?」
凛の囁きが、耳の奥に落ちて、思考を溶かしていく。
「啓斗をメイクしてくれたあの美容部員さんにも、今の姿を見せてあげたいな。
きっと驚くだろうね……こんなに可愛いんだから……」
想像した瞬間、胸の奥で何かが弾けた。
羞恥と興奮が入り混じり、熱が下腹から全身へと広がっていく。
その波に呑まれながら、もう何も考えられなくなっていった――。
もう、どうにも耐えられなかった。
理性の糸が、ぷつりと切れる音がした気がした。
僕はパンティの縁に指をかける。
「……直接触ってもいい?」
声が掠れて、自分でも驚くほど小さく聞こえた。
凛は微笑んで、静かに頷く。
その仕草が、許しよりも命令のように感じられる。
布を指先でつまみ、膝のあたりまでゆっくりと下ろす。
チンポが空気に触れた瞬間、体の奥が一気に熱を帯びた。
凛の視線が、そこに落ちる。
視線の重みだけで、心臓が痛いほど鳴る。
恥ずかしさに、目の奥がじんわりと滲む。
それでも凛の前では、もう何もかも隠せなかった。
◆
手がガチガチに硬くなったチンポを激しく擦り上げる。リズムはもはや制御を失って、荒々しい波のように加速していく。
彼女の前で女装をして、言葉責めを受けながら激しくオナニーをする自分。
自分でも変態で恥ずかしい姿だと思う。だけどもう何も考えられない。ただ羞恥の悦びと快感に身を委ねる。
「いいよ、啓斗。もう我慢できないでしょ。出して?」
凛の言葉が、引き金となり体が、びくんと震える。
「あ……っ!」
声が漏れ、チンポの先から白い液体が勢いよく噴き出し、弧を描いて床に落ちる。床にぽたぽたと落ちてゆく。
力が抜けて、身体がふっと沈み込む。
空気の中に、まだ熱が漂っていた。
凛が満足げに息を吐く。
「ふふ……お疲れさま」
凛はそっとティッシュを取り出し、僕の白濁にまみれたチンポを優しくぬぐってくれる。
その手つきは穏やかなのに、どこか赤ん坊をあやすみたいで胸の奥がきゅっと縮む。
「ねぇ、明日は啓斗から貰ったデパコスでメイクしてあげるね。ブランドは違うけど……啓斗がメイクして貰った美容部員さんに会いに行ってみようよ」
疲れきった僕の身体には、もう言葉を返す力も残っていない。
胸の奥に、静かに芽生える新しい感覚。
それが何なのか、自分でももう分からなかった。
――第6話へ続く。