今月は12本の映画を見たよ、下記に感想を記す。Amazon プライムで見ることが出来る物が多いから、君達も是非とも見てね。
2022年映画初め、公開時にスクリーンで一回見たのだけれどAmazonプライムで再び視聴。
ゾンビ映画を撮影するために廃墟に訪れた映画撮影に憑かれた監督と俳優たち。リアルを求める為に曰く付きの土地を撮影会場として選んだ一行に『本物』のゾンビが襲い掛かる……。
――という映画をノーカット・生配信で撮ってください、と言われた冴えない映画監督の主人公が、何とかしてこの無理難題を達成しようとする奮闘記。今書いた内容は完全なるネタバレだが、このネタバレを知らなくても開始10分くらいで「???」となる程度には解り易く作られている作品。(というか劇中劇込みの作品である事はあまりに有名)
最初30分程はB級ですらない違和感だらけのゾンビ映画を見せられて、その後、映画の撮影がどのように行われていたかという解決パートに入る構造は革命的。あの違和感ってこうだったのか!この時の変な声ってこれだったのか!と怒涛の伏線回収がある楽しい映画。
ラストシーンは何故か感動で泣きそうになった、自分でも何故かわからない。絵面は結構汚いのに。
一度配信でも紹介した事のある映画、Amazonプライムの無料公開枠から一時期姿を消していたが、気付いたら戻ってきていたので視聴。
仲良しオジサン二人組のタッカーとデイルが山奥に別荘を購入し、ウキウキで余暇を楽しもうとしていた所、その近くに複数人の大学生がキャンプをしにやって来た。その夜、たまたま池で溺れていた大学生グループの一人を助けたオジサン達は、それを目撃した大学生に伝説的な猟奇的殺人犯の関係者と間違われ、誤解だらけの騒動が始まる。
誤解を解こうとするオジサン二人と、全てが裏目に出て誤解が積み重なっていく展開が面白い一作。こういうの何て言うんだろうね、スプラッターコメディと言うんだろうか。
ウッドチッパー(木を砕いてチップにする機械)に人が巻き込まれる絵面を見て笑えるのは後にも先にもこの映画だけだと思う。人の命がとにかく安い。グロいアンジャッシュ。
巧みな構成をしたホラー映画、邦訳が所々ダサい。魔王様に面白いらしいよと勧められて一緒にAmazonプライムで視聴。
ちょっとヤンチャな姉とオカルト趣味で小説家志望の妹(主人公)、二人を育てる母の三人家族が転居先で男性二人組の殺人鬼(タッカーとデイルではない)に襲われる話。
殺人鬼の一人が人形趣味の巨漢、一人が女装趣味のロン毛という濃すぎるキャラクターをしている。身長差も結構あるから戸愚呂兄弟に見えなくもない。割と悲惨な話なので、女の子が可哀想な目に遭うのを見るのが苦手な人は視聴を控えた方が良いかもしれない。が、構成の一つに「なるほど……」と呟いてしまう程に上手い表現があったので、見て欲しい気持ちもある。
人形趣味の殺人鬼に主人公の女性が抱き締められて匂いを嗅がれるシーンで魔王様が『男気持ち悪いな、これ女優さん可哀想だね……』と言っていて『男優さんもそんな趣味ないかもしれないでしょ!!』と思わず庇ってしまった。
男優さんだけ素であんな感じだと思われてるの可哀想すぎる。
最近巷で話題の映画、正直MARVELにはそこまで詳しくないけどスクリーンに見に行った。そういえば、久しぶりに映画館でチュロスを買って食べたのだけれど、久しぶり過ぎてチュロスってこんな味だっけ?って思った。なんか、甘くない……。
スパイダーマンが倒したヴィランが割と民衆からの支持を得ていて、スパイダーマンのアンチが湧きだすという所から話が始まる。不幸な事に顔バレもした為、歩いていれば石を投げられるわマスコミに付け回されるわ、志望大学も因縁を付けられて落とされるわ散々な目に遭う。最近のMARVELって正義とは……悪とは……みたいな葛藤多いよね。
そこでスパイダーマンは知り合いの魔法使いに頼んで、皆の記憶を消してもらおうとするのだが、術が失敗して並行世界のヴィラン達を呼び出してしまった!捕まえて送り返そう!という話。
個人的には巷で騒がれている程凄い!最高!とはならなかったけど普通に面白かった。並行世界から来た過去作スパイダーマンと3人で戦うシーンはとても熱かったね。
正義の反対は悪ではなくまた別の正義であり、別の正義を支持する人もいる。だからこそ何かを打倒する、という選択肢は慎重に取らなければならないと思わされた。本作のスパイダーマンはまだ高校生だし、彼にそれを求めるのは酷な気もするが。
月1で見たいバイオレンス映画、Amazonプライムで無料公開していたのだけれど、今は有料レンタルになっている。
夫婦の結婚周年記念日を家族全員で祝おうと、久しぶりに全員集合した大家族。しかし、パーティーの最中に突如現れた獣のお面を被った殺人鬼集団に襲撃されてしまう。記念すべき日に悪夢のようなサプライズ、獣面の男達の目的は?果たして家族は生き残れるのか?……そして僕達はこの映画最大のサプライズを目撃する。
序盤は普通に怯えて見ていたが、中盤には何だか様子がおかしいぞ?となり、終盤には応援上映になっていく映画。ネタバレで面白さが減ってしまうタイプの映画なのでネタバレは出来ないが、全員死にます。
サバイバル技術は殺人の技術ではないです。
別に残酷でも異常でもなかったけど面白かった。Amazonプライムで無料公開されていたので視聴。
少し前から、自分の妻を殺す夢を見るようになった主人公は、ある日夢の中で不思議な空間に迷い込み、自分の罪を告白するグループディスカッションに参加する事になる。
そこにいたのは娘を溺死させた親、自殺者、母を殺した男等、世間的に悪人とされる者達。罪人同士のグループディスカッションや、自分の記憶を掘り起こすような奇妙な空間を彷徨っている内に、主人公は次第に自分が妻を殺したのだと自覚する。悩みの果てに、主人公が出した結論は。
唐突な暴虐エスパーおばさんなど、謎な要素が多い映画ではあるものの、ラストシーンの印象が深く、味わい深い映画だった。エンディングをハッピーエンドと取るかバッドエンドと取るかは感性が別れそうだなと思ったけれど、個人的にはハッピーエンドだと思いたい。
グロい要素はあんまりなくて、誰でも見やすい映画だった。ジャンルとしてはSF、ミステリーになるのかな……。一見では意味が解らない可能性があるものの、評価サイトの解説を読むと大体納得がいく。
当時呪術廻戦にハマっていたから、勢いのままに映画を見に来てしまった。映画館で食べるホットドッグはなんというか、ソーセージがモソモソしていてあまり美味しくなかった。
この映画はいわゆるスピンオフであり、本編から1年前、主人公の先輩達を中心として描かれた前日譚。主人公は乙骨という卑屈そうな少年。乙骨と書いておっこつと読む、僕は読めなかった。(おつぼね?)
乙骨は小学生の頃に将来を約束した幼馴染であるリカちゃんを事故で亡くした。リカちゃんは死後怨霊と化し、乙骨に危害を成す相手をボコボコにする自立起動型のスタンドとなった。ある日、いじめっ子が乙骨に絡んだ所、リカちゃんが暴走。不良3人の骨をボキボキに折って一つのロッカーに詰め込むというアグレッシブな奇行に走る(幸い死人は出なかった)
乙骨自身に悪意はなくとも、怨霊が再び暴走する可能性があるとして、呪術師組合に秘密裏に処刑されようとした所を五条先生が口利きし彼を呪術高専に転入させた。呪術高専の中で成長していく乙骨と彼に影響を受ける人達の物語。
呪術本編で、まだ乙骨が登場する所まで読んでいなかった僕でも楽しむ事が出来た。乙骨の声優が緒方恵美さんだったのでどうしてもシンジ君の影がチラついたのだが、乙骨はシンジくんと違って怒りの矛先をきちんと外に向けられる子なので、見ていてモヤモヤする事もそんなになかった。
それにしても先輩組はコミュ障が多い。
身体に障害を負った富裕層の白人男性とスラム出身の健康優良黒人男性、真逆の二人が送るヒューマンドラマ。という触れ込みの映画だった。Amazonプライムで視聴。
白人男性の負っている障害はパッケージ画像では中々判別できないが、半身不随ではなく全身不随。首から下の感覚が無い状態で生活を送っている。黒人男性は健康体そのものだが、職が無く家には沢山の弟妹と未亡人の母親がいる。
という設定だけ取るとありがちな話にも見えるが、よくある『孤独なお金持ちよりも愛のある貧乏人の方が幸せである』という展開にならないのが良い所。黒人男性の家は途中で退去を迫られたり、そもそも母親が離婚再婚を繰り返したおかげで弟妹の多くが父親の違う子供(或いは孤児)だったりと、家庭環境は良好とはいえない。
差別、障害等、重いテーマを扱っているにもかかわらず明るく見る事が出来るのは劇中のテンポの良い会話とアングラなジョークのお陰だろうか。基本的に設定と違ってそこまで重い話ではないので、暗い気分の時にも見る事の出来る良作。
主人公の二人が、どちらにも人間臭さに溢れていて魅力的。
人間が怖いタイプのホラー映画、屋内版ミッドサマ―。とある集合住宅にまつわる話で、ある程度の『そうはならんやろ』に目を閉じる事が出来れば楽しめると思う。Amazonプライムで視聴。
とある物件に移り住んだ女性が主人公、そのマンションは住民同士の仲が非常に良かった。引っ越してきた主人公に対しても、初日に運搬作業を手伝ってくれたりと親切にしてくれる。新生活に良いスタートを切る事が出来た……と思っていた。
が!実態は屋内版ミッドサマ―と書いていた通り、そのマンションは住民全員が『共同体』である事に異常な執着を抱いている激ヤバ集合住宅であった。中々共同体に帰化しない主人公に対し、様々な制裁を加えていく。
この住宅は絶対にヤバい!と違和感に気付いてからも主人公が普通に外泊せず(友達はいた)家に帰ってきたり、普通にヤバ治安なのに警察組織が一切動かないなど、そうはならんやろ……となる所もあるのだけれど、人がどのようにして洗脳、共同体に帰化していくのかという過程が緻密に描かれたヒューマンホラー。
マンションを牛耳っている親子、通称『最低のふたり』のムーブにも注目して欲しい今作。少し前にTwitterで流行った『集合体マンション』の雰囲気が好きな者は見てみると良いかもしれない。
Amazonプライムで視聴、先述の『最強のふたり』から僕の中で感動映画ブームが始まった気がする。涙を流す事は魂のデトックスだというのだけれど、どうやらそれは人も魔族も同じのようだ。
先天的な遺伝子の病で27回の手術を経た結果、手術痕だらけの顔になってしまった主人公の少年は、周囲に醜い顔を笑われるからと人前でヘルメットを脱げずにいた。しかし、両親と姉は彼の事を心から愛しており、少年は満たされた生活を送っていた。
彼は小学校への登校を行わず、自宅で勉強を行っていたが、中学校への進学を機に学校へと通う事になった。だが、子供というのは残酷な物で、人とは違う彼を笑い者にする子もいた。それでも、彼の内面の部分を理解する本当の友達も出来ていき……という話。
テーマがテーマだけに結構暗い気持ちで見る事になるのかな、と思ってはいたが、主人公が周りから受ける攻撃の何倍も教師や友人、何より家族が主人公を愛してくれるので、特に暗い気持ちにならずに済んだ。暗いテーマを明るく扱いつつ、学ぶ所もあるという点では『最強のふたり』と同じ系統の作品。
個人的に一番感動したのは、この作品がキャラクターごとの視点で描かれたオムニバス形式の映画である事。こういう映画だと、大体は主人公の心情だけが描かれがちだが、今作は違った。
例えば、主人公の姉は弟を愛しているが、(ある程度仕方ないとはいえ)両親が弟に構い切りなのを寂しく思っている。また、主人公の友人は実は裏でこういう事を考えていたり……と、登場人物の一人一人の心情を丁寧に描いているからこそ、普遍的なラストシーンが安っぽく見えない非常に良い作品。
正直タイトルが長い映画って僕避けがちなんだけど、そういう理由で避けていた作品。視聴後に映画好評サイトを見ていたら僕と同じ人がいて安心した。Amazon Primeで視聴。Amazon Primeって何でもあるね……月500円程度とは思えないくらいに楽しませてもらっている。
主人公のオスカーは、人より頭の回転が速いが、人とコミュニケーションを取る事が苦手というアスペルガー傾向のある少年。彼は父親と昔ニューヨークに存在したという都市伝説的な場所、【行政6区】を調査する遊びをしていた。しかしある日、父親が同時多発テロで亡くなり、彼は行政6区の調査にも興味を無くしてしまう。このままでは父親の存在を忘れてしまうと危惧したオスカーは、父親の遺した僅かなヒントを基に行政6区の調査を再開していく。父の面影を求めて。
この作品は一貫してオスカーの成長を描いているように思う。彼は初めは自己中心的な振る舞いが目立ち、お世辞にも出来た少年とは言えなかった。が、彼は外に出て、色々な人と出会ってはじめて【自分の世界】以外の世界がある事を知る。
そして、彼は一人で成長していたわけではない。謎多き大人達が彼の旅をサポートしてくれるのだが、彼らの謎も物語の後半に明らかになっていく。父親を亡くして以降、初めての調査仲間である老人にオスカーが自らの心情を吐露するシーンでは、僕も涙した。
妊娠している主人公は何かの衝撃に謎の場所へと迷い込んだ、自分も同様に迷い込んで来たのだと話す見知らぬ男性に助けられた彼女達は、此処がどこなのかを探るために動き出す。というSF作品、Amazonプライムで視聴。
人気のない荒野のような謎の場所に迷い込んだ主人公が、他の遭難者と出会い、お互いの事を知りながら脱出の方法を探っていくという展開。王道ながら、謎の解決への導線・伏線が丁寧に貼られているおかげで、見ている側も徐々に察しがつくような構図になっている。推理小説が好きな人なら謎解きを楽しめるのではなかろうか。
エンディングでは全てが描かれるワケではないのだが、色々考えて見るとこれしかないよな……という答えが非常に残酷であるため、ハッピーエンドしか見たくないよという方の視聴はあまりお勧めしない。ただ、残酷ではあっても、正しいエンディングであるように思った。
過去の間違いを正す機会がもらえるとしたら、君はどうするだろうか。その機会がどんな物かは、事前に確認した方が良いのかもしれないね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
以上、今月も非常に楽しい映画体験が出来た。
来月も投稿予定、半分は2月から配信開始のポケモン映画、半分は普通の映画の記事になる予定。是非ともお楽しみに。