遅ればせながら今月の映画録を書いていこうと思う。
先月からホラーミステリーの流れが来ているので、追加で視聴する事にした。Prime Videoにて視聴。視聴日時点では有料(レンタル300円くらい)。
凶悪殺人犯である父親を摘発し、人里離れた家で平和に暮らしていたマローボーン一家。しかし、脱獄した父親が彼らに復讐するために家に戻ってくる……という所まで冒頭、冒頭が濃すぎる。
冒頭で映画一本分くらいのストーリーが作れそうだが、脱獄した父親がやって来たところで画面が暗転、急に場面は半年後になる。
なんとそこには、父親の襲撃などなかったかのように平穏に暮らす家族たちの姿があった。ただ、彼等は奇妙な5つのルールを決めて、それを遵守しながら生活していた。
【マローボーン家の掟】
1「成人になるまで屋敷を離れてはならない」
2「鏡を覗いてはならない」
3「屋根裏に近づいてはならない」
4「血で汚された箱に触れてはならない」
5「”何か”に見つかったら砦に避難しなくてはならない」
一体父親が再来した時に何があったのか、何故このようなルールが設けられたのか。話が進むにしたがって、半年前に起きた事の結末が明らかになる。終わった後に思わず『話の作り上手ッ!』と声に出してしまった。
これは凄く個人的な意見だったのだけれど、何処となくクトゥルフ神話TRPGっぽいなと思った。謎があって、理不尽な掟があって、過去の時系列に目を向けながらそれらを紐解いていく。推理に必要な材料は与えられるが、その上で推理内容だけでは終わらないエンディングがある。
体力がある時に集中してみたい映画、ジャンルはホラー映画だが、ホラーミステリーなので怖さは控えめ、おすすめ。
実は僕が一番好きなポケモン映画、Prime Videoにて視聴。アニポケサトシの手持ちでワニノコが好きだったことを思い出した。ワニャワニャ言いながら踊っているワニノコ、可愛いな……。
アンノーンに連れ去られた博士がエンテイになり、娘と二人で結晶で出来た塔を作って引きこもるという話。
それだけで済めば良かったのだが、娘の「ママが欲しい」という願いを叶えるためにエンテイがサトシのお母さんを拉致、サトシはママを取り戻すためにエンテイ一家が住んでいる結晶塔へ挑むのだった。
拉致のシーンで、エンテイが目を光らせながらサトシの母親に「お前がママだ!!!」と催眠を掛ける迫真のシーンは、時代の変化でギャグシーンになってしまっていた。悲しいね……。
数あるポケモン映画の中でこの作品が一番好きな理由は、キッズ向けとは思えないくらい話がダークだからだと思う。まずアンノーン、コイツが超怖い。人の言葉なんて勿論通じないし、博士をさらった動機や、娘の願いを叶えて結晶塔を建設した動機なんかも一切不明。何がしたいか全く解らない生物が、現実を改変してしまう程の力を持っている。ちょっとしたSCPだろこれ。
あと前述の「お前がママだ!!」催眠も突き詰めると怖い。催眠を掛けられているとはいえ、自分の育ての親が当たり前のように知らない子供を愛でているって結構衝撃的な光景だと思う。
親の愛は子供の自我の形成に非常に大きな影響を与える物であり、自分の親の愛を与えられる他人というのは、自分の存在を脅かしかねない存在に見えてしまうのではなかろうか。
当時のアニポケでパーティーを離脱したリザードンが助けにやってくる熱い展開も好き、男の子は1602歳になってもああいうのが好きなのだ。
韓国で有名な薔花紅蓮伝(そうかこうれんでん)という古典怪談をモチーフにした映画。Amazon Primeにて視聴。僕の中で西洋ミステリーホラーの流れが来ているので、アジアンホラーも行ってみるか!と勢いで視聴した。
ある姉妹が父親の再婚で継母の屋敷に引越す事となった。そこには年若く美しい継母のウンジュがおり、二人を出迎える。しかし、姉妹が来た日から家の中では次々に奇妙な事が起き始める。
悪夢や亡霊の出現といった怪現象に精神的に疲弊した継母と姉妹の折り合いは日毎に悪くなり、家族仲が崩壊し始める。同時に、段々とこの家、そして家族の秘密が明らかになり始めて……という話。
ホラー映画として見ても、ミステリー映画として見ても高いレベルでまとまった良作。伏線回収が本当に見事で、オチを知ってから劇中で違和感があった場所を思い返すと、ホラー映画では珍しい程にほとんど全ての事象に説明が付く。
納得感のある謎解き体験がしたい、己の気付きを試したい、そういった需要にもホラー映画でありながら答えてくれる。
ただ一個心残りがある。この映画のラストの内容が"直近に見たある映画と被っていたのだ!"そこまで使い古されたオチではないと思うのだけれど、時期も国も全く違う映画で奇妙な連続性を体験した。
『あまりに怖すぎて世界中で上映中止になった』らしいアメリカ製ホラー映画。その煽り文句も含めてB級ホラーっぽい!と思ったらB級ホラーだった、Amazon Primeで視聴。
写真に映った人が”霊的な物”に殺されてしまうという呪いのカメラを手に入れた女子高生が、そうとは知らずバンバン写真を撮りまくって大変な事になる話。いわゆる〇〇したら死ぬ系のB級ホラー。
呪いのカメラで撮影された写真と被写体は因果がリンクしており、写真を燃やすと被写体となった人も発火するなど、カメラである事を活かした設定が盛り込まれていて面白かった。
あまりに怖すぎて世界中で上映中止になった割にはジャンプスケア等の恐怖演出は頻出せずストーリー重視、エログロも控えめ(と言うかほぼない)なので、洋ホラーを見慣れていない人でも見やすいと思う。
洋ホラーは怪物の姿が割と序盤から判明している事が多いが、本作の“霊的な物”の姿は序盤中盤は断片的にしか登場せず、和ホラーのように『よくわからない物に対する不気味さ』を掻き立ててくれる。肝心の怪物の造形も話が通じそう/通じなさそうの中間地点を良い塩梅で表現していて良かった。
クライマックスシーンは魅せる展開もあり、煽り文句と違ってとても人に勧めやすいホラー映画だった。上映時間が1時間30分未満で見易いのも評価。
あとポラロイドカメラ(撮った写真がそのまま現像されて出てくるカメラ)を見たのが久しぶりでちょっとテンションが上がった。信徒の中には知らない……って言う人もいそうだね、ポラロイドカメラ。
最近ホラー映画ばかり見ている気がする。本作は多分サスペンス・ホラー、Prime Videoで視聴。
邦題を直訳すると『普通の隣人』で、原題は『harvest』。見終えた後に原題を知ったから、これ若干ネタバレっぽいなァと思った。洋画の原題はネタバレに成りかねないような物が多い気がする。謎解きをしながら映画を見るという感覚は西洋ではあまり一般的ではないのだろうか。
本作は、モンスターペアレンツ(複数形)に育てられている病弱な少年と、その少年とたまたま友達になった女の子の物語。家から出られない病弱少年と気の強い女の子という鉄板の組み合わせ、ラノベかな?ところが、これはサスペンス・ホラーなので単なるガール・ミーツ・ボーイにはならないんだ。
さて、友達がいなかった少年に初めて友達が出来た事に両親も喜ぶかと思いきや、母親は女の子の訪問を過度に拒み出す。我が子を溺愛すると言ってもこれはちょっと異常ではないか……?となった所で、女の子はこの家に"秘密の地下室"があるのを見つけてしまう。そこで女の子が見た物とは?続きは本編で。
ネタバレをふんわりと避けながら話すんだけど、これを読んでいる皆は、誰かを犠牲にして自分の大事な物を助ける事を肯定できるかな。例えば恋人、例えば両親、例えば自分の息子……僕はこの映画の真相を見て、とても複雑な気持ちになった。きっと僕は、肯定出来てしまう側なんだと思う。
ホラー映画と銘打たれているけどそんなに怖くなかった、普通にサスペンス映画だと思う。Prime Videoで視聴。
『お前の家に侵入者がいる!』
……といったイタズラ電話を掛けて、パニックを起こす人の様子を撮影する迷惑系Youtuberの主人公達。ある日、いつものように迷惑行為をしようと電話を掛けると、電話先の男は何故か自分たちの事を知っていた。男は言う『決して電話を切ってはいけない』と。その通告を無視して電話を切る主人公達、彼らは気付いていない、自分たちが既に死のゲームの渦中にいる事を。
因果応報系のホラー映画、ドントブリーズでもそうだったが主人公(ホラー映画でいう所の被害者)がそれなりに悪行を働いているとどんな目に合ってもあんまり良心が傷まないから安心して見れる。幸せに暮らしていた親子が理不尽に巻き込まれて~みたいな展開だと、家族が余りに不憫で見てられなくなるからホラー映画で死ぬ人は一人一個以上は悪行を働いていてくれ。
オチは読み易いが、話のテンポが良かった。
週の終わりに暗い映画を見たくなくてポケモンを見始める1602歳魔族、Amazon Primeにて視聴。
宇宙から来たポケモン、デオキシス。彼が地球に降り立った時にレックウザに襲われて落とし物をした。それを取り戻しに来たデオキシスとサトシ達が戦う話。
▼登場キャラ▼
サトシ―本作の主人公、カラコンを入れる前、安定のフィジカルエリートで街を救う。
タケシ―メタグロス使いの女性に迫ろうとしてマサトに1時間半の劇中で4回止められた。シャバにいれるギリギリの性欲。
ハルカ―ヒロイン、劇中で変顔を披露した。後は……変顔を披露した。
マサト―タケシがポリスのお世話にならないように止めてくれる名ストッパー。
ロケット団―主に自転車を漕いでいた。
▼ゲストキャラ▼
トオイ―ゲストキャラ、トドゼルガとトドグラーの集団脱走に巻き込まれポケモンがトラウマになった。
トドグラー・トドゼルガ―レックウザとデオキシスの戦いに巻き込まれて住処を荒らされた今作一番の被害者。集団脱走をする際にトオイを避けて通る紳士的なポケモン、こいつらが逃げずに冷ビで反撃していたら多分レックウザはこの世にいない。(氷4倍)
プラスル、マイナン―陽キャ、ゴミとか漁る。終盤で良い活躍をする。EDでのダンスが可愛い。
ゴンべ―ゴミとか漁りそうに見えるけど聖人だった。空き缶を蹴る謎のルーティンがある。終盤に進化するがキャストが同じなので声変わりの最中みたいな声になっていた。
リュウ―ゲストのライバルキャラ、両刀バシャーモを愛用するマイナー使い。
ショウタ―カメックス使い、君『ミュウツーの逆襲』にもいなかった?
デオキシス―コミュニケーション不全過ぎて落とし物を探しに来ただけなのに侵略者と間違われた。
レックウザ―基本オゾン層にいるらしいけど結構降りてくる、対応が常に後手。
総評:ポケモン作品は時に暗めのテーマを扱った物があるけど、今作はそこまで重い話にならず見る事が出来た。王道的な展開だったがだれる部分も無く、映像のクオリティも(公開年を考えると)高かったので満足。
トオイがポケモンとの交流を通じてトラウマを克服するシーンは思わず応援してしまった。
追記:いつもと書き方を変えてみたが、あまり馴染まなかったので次回は普通に戻そうと思う。
同業のVtuberにお勧めされた映画、こういった趣向の映画はあまり見ないので、新鮮な体験だった。Amazon Primeにて視聴。
全世界待望のミステリー小説「デダリュス」、出版社は利益の独占のため、9カ国語に翻訳されたこの作品を全世界で同時に出版する事とした。そのために集められた9人の翻訳家たち、彼等は原稿の流出を嫌った出版社の社長により、フランスに用意された人里離れた洋館に隔離される事となる。翻訳家たちは外部から完全に隔離され、厳しい持ち物検査を経て外部との通信手段を断たれてしまった。
しかし、翻訳作業の最中、出版社の社長にとある手紙が届く。その内容は、デダリュスの内容をインターネット上で公開されたくなければ500万ユーロ(約7億円)を支払えというもの。悪戯だろうと一笑に付す社長だったが、既に冒頭の10Pがインターネット上で公開されており……原稿の内容を知っているのは社長、9人の脚本家、そして作者だけのはず。一体誰が原稿を流出させたのか、調査が幕を開ける。
出版社より先にインターネットで作品の無料公開をするという、漫画村LV100みたいな犯人が出てくるミステリー物。映画の進行と共に推理が進む上手な伏線の貼り方。組み立てた推理を以て尚それを上回る、それでいて奇想天外ではない結末が秀逸な作品だった。
作中で語られる事はないが、この作品最大の恐怖ポイントは実話をモチーフにしている点であろう。名作「ダヴィンチ・コード」のシリーズ4作目「インフェルノ」に当たって、違法流出防止に各国の翻訳家を秘密の地下室に閉じ込めたという狂気のエピソードが、本作の原点になっている。
劇中では人里離れているとはいえ個室やプールもある割と恵まれた環境の洋館だったのが、史実では謎の地下室。
……事実は小説よりキなりとは、良く言った物だ。