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【4-0】なぜか、羽成さんに監視されています。

1. 拝啓、ヒナ姉ちゃんへ ただ、そこにいるだけで額に汗が滲み、つめた~い飲み物が手放せなくなってきた日中の日差しの中、いかがお過ごしでしょうか? おっと、姉ちゃんは今、時間停止中でしたね。 オレ『白井 弟』はというと、ここ月ノ宮での生活にも慣れてきた今日この頃、バラが咲き誇る学園内の中庭ベンチに腰掛け、先ほど購入したスポーツドリンクをゴクゴクと飲んでるわけですが―― なぜか、羽成さんに監視されています。 「(なんで?なんでなの?オレ、また何かやっちゃったの? いや、それならすでにオレの体はぬか床の下のはず! 確かにタイミングが合わなくて、まだお礼言えてないとかあるけど……本気で心当たりがなさすぎる。 なぜに羽成さんは、あんな建物の影からオレをにらみつけるような真似を……)」 緊張で乾いた喉をドリンクで潤し、覚悟を決めて<チラッ>と羽成さんの方向へ目配せしてみると。 <バッ> 羽成さんは、持っている本を目の前に掲げ、オレに顔を見られまいとバリアするような動きを見せる。 それでも睨みつける眼光は、しっかりと見せているわけで。 「(……見つからないように尾行する、とかじゃないわけか。じゃあ何だ? 観察? 何らかのテスト? う~ん、分からん。ってか何だよその本のタイトル。『男の痛投(つな)げ方』とか怖えーよ 」 羽成さんの目的が見えず、内心のヒヤヒヤ汗は加速する。 そしてそんな時こそ、更なる問題事が降り注ぐもので―― 「弟く~ん!!」 「ゲッ! ひ、陽桜莉さん!?」 羽成さんの溺愛バディ登場である。 パタパタと子犬のように駆けてきて、オレに笑顔を向けてくれるのは、非常にありがたいのだけど、すいません…… 現状だと喜べません。 「(は、羽成さんは……動きなし、か)」 どうやら二人で話す程度なら大丈夫みたいだ。 オレの挙動不審さに疑問を持った陽桜莉さんが首をひねる。 「あれ、どうしたの? もしかして忙しかった?」 「いえ……大丈夫(みたい)です。それより、陽桜莉さんこそどうしました? 何かオレに用事でも?」 「うん! 弟くんの写真撮影に協力するために来たんだよ!! 」 「へ?」 「さあ、どんなポーズでもこなしてみせるよ! やっぱりカッコイイのがいいかな?それとも可愛いの? 」 「待て待て待て待て、待ってください! あ、ありがたいんですけど、唐突ですね。 何かやる気スイッチ押すような事、ありましたっけ?」 「へへー、それはね~ ……これだよー!!」 そう言ってポケットからスマホを取り出す陽桜莉さん。そのディスプレイに映っていたのは―― 「こ、これは、姉ちゃん!?」 あまりの意外性に驚き、バッと立ち上がって画面をマジマジと眺めてしまう。 な、なんで陽桜莉さんが姉ちゃんを!? その答えを彼女は、キラキラと眩しい笑顔で語りだした。 「そう、白井日菜子さん! 私ね、日菜子さんのバレエコンクール動画見たんだー。 バレエの事はよく分からないんだけど、日菜子さんの動きがこうフワフワってなったり、クルクルって回ったり、重さなんてないんじゃないか~ってくらい綺麗で、すっごいドキドキしたんだよ!! 」 おそらく『トンベ・パドブレ』や『ピケターン』の動きの事だろうな~。 姉ちゃんの踊りは本当、頭に磁石ついてて天井の磁石と引き合ってんじゃないかと思うくらい上半身安定してるから重さ感じないもんな~。 そういった専門用語など知らずとも、姉ちゃんのバレエを褒めてくれた事が、たまらなく嬉しい! ちょっと泣きそうになる。 興奮した様子で陽桜莉さんが続ける。 「だから私も、日菜子さんが躍る姿をこの目で見たい! 弟くんは、日菜子さんの足を治す為にここで頑張ってるんだよね!」 「そうです。コモンの扉を開く事で、姉ちゃんの足が治るなら、オレは何億枚だって撮ります! 」 「うん、私にも協力させて弟君! 今日から私達は日菜子さん…え~と連盟? 同盟? チーム? 」 「……陽桜莉さん。バレエではですね、最高位のダンサーは『エトワール』と呼ばれるんです 」 「エトワール?」 「そう、そして姉ちゃんはそれを目指してますし、オレもエトワールになった姉ちゃんが見たい。だから 」 「ハッ!そっか!」 『日菜子さん(姉ちゃん)エトワール隊!!』 二人して声が重なる。 「いいよ、弟君! それで行こう! よーし、今日から私達は『 日菜子さんエトワール隊 』だよ! 改めてよろしくね、弟君!! 」 そう言って手を差し出してくる陽桜莉さん。もはや共鳴とも言っていい魂のシンクロに、俺も迷わず手を前に向ける。 「こちらこそよろしくお願いします!」 そう言って誓いの握手を交わした瞬間―― 『オレの手首が矢で吹き飛ぶ』 というイメージが脳裏に浮かび、オレは握手の寸前で<ヒュッ>と手をひっこめた。 「(な、なんだ、今の生々しいビジョンは……) ハッ!!?」 前方の建物の影から飛ばされてくる純度の高い殺気。 言うまでもなく羽成さんのものだ。 陽桜莉さんは背中越しなので気づいていないようだが、オレにしてみれば、正面からダイレクトに浴びせられ、空気の重圧が数倍増したように感じられる。 ふ、震えが止まらねえ……。 「(ちょっ、羽成さん……なんでリフレクターに変身してるんだよ。しかも弓矢まで手に持って…… さっきのは「やろうと思えばできる」イメージをオレに飛ばしたって事か? もし陽桜莉さんの手を握っていたら……確実にやられていた)」 しかし、それが分かったところでピンチなのは変わりない。 急に手を引っ込めたオレを不審に思い、陽桜莉さんが尋ねてくる。 「? どうしたの、弟君? ……やっぱり、私じゃ頼りないかな? 」 眉毛をハの字に変え、悲しげな表情を向ける陽桜莉さんにオレは焦る。 「ち、違う!違うんだけど……その 」 「ははっ……ごめんね。急に押しかけちゃって。私、いつも先走りすぎちゃうから 」 そういって目を伏せる陽桜莉さん。 「(ヤ、ヤベー、今にも泣きそうな雰囲気だ。早く何とか……って、うおっ!?)」 羽成さんの方に目を向けると、エーテルで作り出した花型のゲートを複数展開し、無数の矢が召喚されている壮大な光景。 羽成さん自身も、オレに向けて鋭い眼光を刺し続けている。 「(いやいやいやいや、これはきっとオレの恐怖心が生み出している幻の光景だ。 あんなの一斉射撃したら陽桜莉さんまで巻き込んじゃうし。ってか、その威圧が原因だから今すぐしまえ! ……何か良い方法は!? この窮地を脱せられる奇跡的な理由付けは……そうだ!!)」 「ひ、陽桜莉さん!!」 「は、はい!」 オレが急に大きな声を出したことにビックリする陽桜莉さん。オレは「ふうっ」と、一つ深呼吸を行った後、ゆっくりと、落ち着いて、説明を開始した。 「陽桜莉さんのお気持ちはスゲー嬉しいです。オレだって今すぐに陽桜莉さんの手を取って喜びを分かち合いたい! でも、それができない理由があります!」 「へ?理由?」 「そうです。思い出してみてください、この2.5周目世界とやらが始まった原因を 」 「ん~、確か、夏休みの最終日に私と弟君がぶつかって…… 」 「それです! 陽桜莉さんのニーキック……じゃなくて、オレと陽桜莉さんが接触した事で引き起こされたのだとしたら、ここでまた握手を交わしたりすると、再ループが始まり、今までやってきたことがリセットされてしまう可能性がある、と思うのですが…… 」 急ごしらえのでっちあげな理由だが、案外筋は通っているのではないか? 羽成さんは、現状維持のまま変化はない。 頼む、陽桜莉さん。納得してくれ!! 「……そっか、そうだね!その通りだよ弟君!!よかったー、言ってくれて! そんな事まで考えられるなんてすごいね!私じゃ絶対、思いつかなかったよ~」 そう言って、笑顔に戻る陽桜莉さんにホッとしつつ、オレは続ける。 「今は触れる事ができませんが、心は陽桜莉さんと一緒です!何より、姉ちゃんのファンが増えてくれた事が、オレは堪らなくうれしい!!だから、コモンの扉を開いて、姉ちゃんの足が治ったその時には、喜びの握手を熱く交わしましょう!!」 「うん! 私達は一つだよー!!」 「だよー!! 」 陽桜莉さんの掛け声に合わせて、天に拳を突き上げるオレ。良かった、本当に。 「(……こ、これでいいですか?)」という気持ちで、羽成さんの方へ視線をやると、リフレクターのままではあるが、全ての矢を消して、再び建物の影へと身を潜める姿が見えた。 本当、なんなんだ? 今日の羽成さんは。 2. 『姉ちゃんエトワール隊』喜びの雄たけびを上げた後、オレは一つ、疑問に思ってる事を陽桜莉さんに尋ねる事にした。 「ところで陽桜莉さん」 「ん?なーに? 弟くん」 「オレ、姉ちゃんの事、陽桜莉さんに話してないと思うんですが…………誰から聞きました? 」 「ああ、それはね、ニーナちゃんから記憶を継承――」 「山田ああああああああああああああああああああ!!!!!!」 「ニーナさんだっつってんだろ!!!!」 どこからともなく、山ニーナさんが現れた。オレは、間髪入れずに問い詰める。 「なんでオレの記憶、気軽にシェアしてるんですか!?人の心とかないんですか!?」 「は?だってお前、紫乃と詩にバレなければ良いって話だろ? それに前も言ったが、別に恥ずかしがることじゃないんだ。お前は気にしすぎなんだよ」 「そうだよ、弟君! 私ね、ニーナちゃんから記憶を受け取った時、すごくキュンとしたんだ! お姉ちゃんだって「すごく綺麗で素敵だわ」ってウットリしてたもん 」 「いやああああああああああああああああああああ!!!!!」 まさかの美弦さんにまでシェアされてました。 オレは、自身の身を抱えながら答える。 「陽桜莉さんの……エッチ」 「ええ、なんで!?」 「チッ、白井弟、お前さすがに女々しすぎるぞ。もういっそ、全員にバラしちまった方が、スッキリするんじゃないのか? 手始めにアイツとかによ」 そう言って、立てた親指を羽成さんへと向ける山ニーナさん。 羽成さんは<ビクッ>と一度震え警戒するものの。 「あっ、瑠夏ちゃんだ! おーい!!」 そう言って陽桜莉さんが手を振ると、観念したかのように、こちらへと合流した。 「あれ?瑠夏ちゃん、どうしてリフレクターに?」 「こ、これはその『見守り狩り』で 」 「ん?狩り?」 「大丈夫だから! 私が守るから!」 「う、うん 」 陽桜莉さんの肩に手を添えて、半ば強引に納得させる羽成さん。 そのやり取りを見届けたと見るやいなや、山ニーナさんが、事の本題をド直球に告げる。 「それよりも羽成瑠夏。陽桜莉の奴と共鳴して、白井弟の記憶を見てやってくれねーか?」 「うん、そうだよ瑠夏ちゃん。共鳴しよ!!」 陽桜莉さんも両手を突きだして、アピールを始める。……もうオレのOK確認とかする気はない様で気が滅入るが、相手はあの羽成さんなので止めはしない。 「いや、ありえないし。その男の記憶なんて、生理的に無理!」 ……オレにとっては予想通りの答えではあるが、言葉の棘が痛すぎる。大激痛だ。 しかしそれで諦める陽桜莉さんではない。喰らいつくように反論する。 「ええ~、なんで? すっごく綺麗なんだよ!瑠夏ちゃんも絶対、気に入るはずだよ!」 「陽桜莉、実は、男のフラグメントの記憶はね、1回見ると70%の確率で、コウノトリが赤ちゃん運んできちゃうって、そう本に書いて」 『ねーよ!!』 オレと山ニーナさんのダブル突っ込み! なんて雑なウソなんだ。 仮にフラグメントの事が書いてある本が一般販売していたら、オレが読んでみたい。 「チッ、羽成瑠夏! そもそもお前、なんでこいつの事そんな毛嫌いするんだ?」 「だって……」 羽成さんはオレを睨みつけて言う。 「この男は信用できない! 私が陽桜莉のお尻を念入りに調べたり、胸を舐めて消毒してるところに現れて…… きっと陽桜莉が可愛いから四六時中シャッターチャンスを狙ってる変態なのよ!! とにかく、陽桜莉は私が守るから! 絶対に写真なんて撮らせないから!!」 そう言って、<ギュッ>と陽桜莉さんを抱きしめる羽成さん。 今の言い草で変態なのはどちらなんだろうか……。 山ニーナさんが、一つため息を吐いて、めんどくさそうに続ける。 「白井弟の事だ。どうせ、私の時みたいに間が悪かっただけだろう」 「そうだよ、瑠夏ちゃん。弟くんは良い子だよ!瑠夏ちゃんも弟くんと仲良くなって、一緒に写真撮ってほしいよ!」 「それは……私だって、陽桜莉のお願いは聞いてあげたいけど……」 「チッ、羽成瑠夏! お前だって白井弟の事が気になってるんじゃないのか!? だからこそ、そんな本読んでみたりしてるんだろ!!」 「!!」 そうだ。確かに、山ニーナさんの言う通りだ。オレの事を完全に拒絶すると決めているなら、わざわざ本を読んで、知ろうとする努力なんてしない。 羽成さんもオレをどう扱っていいか分からず揺れているのかもしれない。だったら―― 「じゃあ、羽成さん。オレにチャンスをくれませんか?」 「チ、チャンス?」 「はい。羽成さんがオレを受け入れられる条件を決めて、勝負しましょう!」 「!?」 羽成さんの表情に動揺が浮かぶ。 オレはそれを見逃さず、更に踏み込んでみる事にした。 「全てのルールを羽成さんが決めていいです。その勝負にオレが勝ったら、陽桜莉さんと二人、オレの写真撮影に協力してしてください。 オレが負けたら写真協力はスッパリと諦めます!」 『!!?』 オレの提案を聞いた三人の目が驚きに染まる。 「お、弟くん。それはいくら何でも無茶じゃ……」 「陽桜莉さん、心配してくれてありがとうございます。でもオレはちゃんとスッキリした形で撮りたいんです。 そうでないと雑念が入って、コモンの扉を開く為の写真は生まれない! それにオレは、姉ちゃんの新しいファンと、堂々と願いを叶える道を進みたい。その為に羽成さんの許可が必要だというのなら、羽成さんに認められた上で前進するまでです 」 そこまで一気に言うと、オレは羽成さんへと視線を移し、最後の確認を尋ねる。 「どうですか、羽成さん? 受けてもらえますか?」 「い、いきなりそんな事言われても……こんな時どうすればいいかなんて本のどこにも……」 「チッ、羽成瑠夏! 白井弟がここまでお前に好条件で話を進めてるんだ! 受けない理由はないだろ!?」 「そ、そうだけど……勝負の方法なんて急に思いつかない……」 やっぱりそうだ。羽成さんは、オレを完全に拒絶する気はない。その気があれば、即無理な条件を叩きつけてオレを諦めさせてるはずだ。 言葉に棘はあるが、対等にオレと向き合おうとしてくれている。 ならきっと、フェアな勝負を考えてくれる……そうオレが内心、希望を見出していると―― 「だったら、私に考えがあります!!」 突然の横やり声が、空に響いた。オレは不意打ちに驚き、その人物へと視線を移す。 「ひ、陽桜莉さん……?」 な、なぜあなたがここで出てくるのでしょうか? そうオレが動揺し、口をパクパクさせるものの、そんな事お構いなしに陽桜莉さんが続ける。 「瑠夏ちゃんと弟君の勝負の場、それは」 目に強い輝きを宿らせ、両手をバッと広げると。 「七夕祭りだよ!!」 全く予想もしていなかった結論を口にするのだった。 『???』 当然、オレ達三人は、全く理解できずに混乱に陥る……が。 陽桜莉さんだけは、何かを確信するように自信満々に笑みを浮かべるのだった。 姉ちゃん、どうやら新しいファンの方が、オレをサポートしてくれるみたいなのですが……良い予感が全くしません!! コモンの扉が開くまで、あと37枚。 ====================================================== というわけで、瑠夏ちゃんに謎の監視をされるところから始まり、話の流れで『七夕祭り』へと突入する弟くんストーリーの新章スタートです。 補足説明としては、三つあります。 一つ目は『瑠夏ちゃんが監視行動へと至る動機』ですね。 これは、記憶を取り戻したリョーカさんとアミルさんの行動の結果です。弟くんが、フラグメントやリフレクターに関する騒動に巻き込まれてる事は明白なので、瑠夏ちゃんに電話をかけ「力を貸してあげてくれないか」とお願いするものの……。 瑠夏ちゃんは弟くんに対して否定的な気持ちの一辺倒。 話を聞くに、陽桜莉ちゃんを守りたいという思いが強すぎて、きちんと弟くんと見ているとは言い難い状況だったので。 「彼は君達にどう謝るか真剣に悩んでいたよ」とか「ダイちゃんは初対面の私を助けてくれたんだよ」など、その日あった出来事を話し、極めつけは「私達の大事な友達なんだ。頼むよ、小鹿ちゃん」の一言。 これにより瑠夏ちゃんは、男に対応するための本を即購入。一通り読んだ後、弟くんが本当に『危険人物ではないかどうか』を確かめる為に監視を始めるという流れです。 本を持ち歩いてるのは『お守り』代わりです。 二つ目は『日菜子さんエトワール隊』の名前に関してです。 『ヒナちゃんとエトワールへの道を結ぶ(TIE)』という、このストーリーの成就を願って命名しました。 私自身はバレエに関して何の知識も持ち合わせてない状態だったので、バレエの基礎講座を見て勉強した次第です。 本当は「バレエの動きは体全体で登場人物の心情やストーリーを表現するもの」と弟くんが陽桜莉ちゃんに伝え「誰かの想いを大切にする演技はリフレクターと似てるね。もし日菜子さんがリフレクターだったら、すごかったんだろうなー」的なやり取りも入れようと思ったのですが、弟くんの性格から言って、ここでバレエ知識に踏み込んだ説明はしない!と判断し削りました。 エトワールに関しては、ヒナちゃんが目指してるものなのでちゃんと伝えましたけどね。 『陽桜莉ちゃんがヒナちゃんを好きになってくれた』これだけで、弟くん的には大満足なんです。 三つ目は『2.5周目世界リセット』の可能性。これは完全に『ありえない』と断言しておきます。 『ブルリフ=百合』のイメージが強すぎる中で、弟くんがメインの女の子達と直接触れ合うのは避けたい。では、陽桜莉ちゃんというスキンシップの申し子をどう抑えるか……を考えた結果、弟くんの語った内容になりました。 2.5周目が始まったメカニズムはちゃんと考えてあり、自身のブルリフディスコサーバの方で、解説もしてありますが、まだストーリー上で説明する可能性も残ってるので、ここでは語らずに『新たなループはありえない』とだけ断言させていただきます。 さて、次回から『聖イネス学園』を離れ、舞台は『月ノ宮女子高等学校』へと移ります。 果たして月女の生徒達は、男である弟くんをどう扱うのか? また瑠夏ちゃんとの勝負とは? 楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

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