「2.5周目ですか?」 「そう、この世界は2.5周目なのよ白井君」 月ノ宮の教会のある学校、その応接室で、平原美弦さんが穏やかにそう告げた。 「ええっとですね……オレが暴走してしまって、あなた方が止めてくれた事。その後、ここに運び込まれた事、平原の妹さんやハナリさん、ヘンテコな恰好の二人組も保護され、今は別の部屋で寝ているって事は理解したんですが……」 泳いだ目で言葉を探しているオレの動揺を見透かしたように、平原(姉)さんは口を開く。 「そうよね、いきなりこんな話されてもビックリしちゃうわよね。でも本当の事なの。理由は分からないけど、あなたと陽桜莉が接触した時に、共鳴現象が起こってこの世界が再構築されたわ。 本当なら私はここにいないはずの存在なのだけど……この世界にこれから起こる事、そしてその対処方法の記憶を引き継いでここにいる。もしかしたらあなたの家族の誰かがリフレクターに縁があって、何かを変えられるからここに送られたのかもね」 100%ない!!オレ、展覧会用の写真撮りに来ただけだし。リフレクターなんて単語、今日初めて聞いたし!姉ちゃんがあんな痴女達と同類とか考えたくもないし!だが、ああいう格好した姉ちゃんは見たい!!……って違うだろ、今は情報が先だ。 「それで、仮にその2.5周目ってのを信じるとして、オレは何をすればいいんですか?赤指輪つけたヘンテコ二人組はオレのフラグメントを回収するとか言ってましたが」 「それは……」 <ワンワンワンワン!!!!!!> 明かされる真実への流れを遮り、長い茶髪の女性が平原さんにとびかかる。その後、ペロペロと平原さんの頬を舐める姿は、ヤンチャな犬コロそのもの。なんかヤンキーみたいな人だな。 「こらモンモー、今大事なお話してるから後にしましょうね~」 「平原さん、その人は?」 ベロベロと大量の唾液を浴びせに来るヤンキー犬を何とか手で制しつつ、平原さんはご丁寧に紹介をしてくれる。 「彼女は田辺モモ、私のバディ…なんだけど、今は訳あって…マグマ族のワンちゃんの魂が…フラグメントの一部に入っちゃってるの。だから……ん、ダメ、モンモ、そこは、今は男の子が、男の子が見てるのーーーーーー!!!!!」 <ペロペロクチャクチャモミモミちゅるん> 平原さんに覆いかぶさり、とても直視できないような事を始めるお犬ヤンキー様。 ヒナ姉ちゃんでしか抜けない体質ではあるオレだから、理性は保てるものの……それでも身体は自然と反応してしまうので気を付けていただきたい。 「しかし参ったな、これじゃあ話の続きを聞けない…」 そう途方にくれ、頭をかいた矢先 「ではお姉ちゃんの代わりに私がご説明して差しあげましょう」 助け船を出すようにまた新たな人物が、オレの背後から現れるのであった。 ※続きの【0-9】「オレの願いは、白井日菜子……姉ちゃんの足を治す事だ」は[ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21424935 〕で公開中です。 ============================== ってな感じで、ちょっと長文になりましたが、白井弟ストーリー<月ノ宮出張編>の続きです。 月ノ宮『2.5周目』ってのは、ブルリフRの流れをなかった事にしてしまうのではないか?と否定意見も生まれるでしょうが、お姉様が記憶を持ったまま謎の召喚を果たし、モモてんてーに触れる事でバディに記憶継承。その後も他の人物たちに伝えていく事で、今までの流れの記憶を取り戻していく事にしてます。 なので、モモてんてーは前回すでに完全体のリフレクター姿だったんですね~。 ちなみにループ開始地点はアニメで言う3話終わりくらいのところです。みゃこちんが仲間に加わり、テニス部の娘のフラグメントを固定化する前、バディの特訓してる辺りですね。 というわけで、色々と粗はありますが、弟くん視点のブルリフストーリー、楽しんでいただけたら幸いです。
みるの (ブルリフ多め)
2022-11-11 20:39:57 +0000 UTCH-T(0)
2022-11-11 12:14:23 +0000 UTCみるの (ブルリフ多め)
2022-11-11 10:54:54 +0000 UTC