一瞬の隙、その体躯にふさわしい巨大な手がスカサハの体を覆った。 巨人はしっかりと握りしめたその手を地面に、岩壁に叩きつけ、弱らせていく。 幾度か叩きつけた後に獲物の様子を確認した巨人はその無感情にも見える表情にはわずかに、精神には強烈に驚愕を現した。 その柔らかく矮小な肉体に見えた獲物は、息を荒げながらも強烈な眼光で巨人を睨みつけ続けていた。 今この掌を離せば、この小さな生き物に自分は殺される──。 そう直感した巨人はその手に力を込める。 巨人は思った。 これは獲物などではなく、少なくとも自らの命を脅かす敵であり、 いかなる手段をもってしてでも完全に無力化するべきだと。