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さっど【SAD】
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【オリジナル】フェアリッシュナイツ イラスト+SS『排水口』

『排水口』 ーーーーまさか…まさか、こんな場所に……⁉︎! 自分の中に生じていた油断と精神の弛緩に悔恨と怒りを込めてギリリと奥歯が鳴った。 海岸にほど近い運河べりに存在する古びてはいるが、かなり巨大な排水口。 最近その一帯の排水路に大型イレギュラーが巣食っているらしい…という情報を掴んだフェアリッシュナイツ−−−初音降魔衆は『連枝(れんし)』あるいは単に『枝』と呼称される分隊を複数派遣し、掃討ミッションを発動した。 その作戦グループの主力として派遣された若年メンバーでもトップクラスの一人、火炎の聖霊力を融合起源とするナイトレフィアは、単独でこの排水口からの突入を志願した。 フェアリッシュナイツは本来集団戦を得意とし、最低でも二人で相互支援するツーマンセルが基本であるが、いかんせん探査範囲が今回は広く、目標が潜伏していると思しき区画への主だった突入口だけで二十を数える。 数百名のファイターを擁するガイアシールズ内部でも有数の規模を持つフェアリッシュナイツ(FK)とはいえ、昨今増大の一途をたどるイレギュラー群の跳梁に対応するにはファイターの絶対数が不足しており、今回投入することが可能な人数で早期決着を望むにはその原則を崩すほかはなく、今回の掃討ミッションを指揮するFK副リーダーであるナイトレイラは一抹の不安を覚えつつも、レフィアを含む数名が単独での突入を実行する決断を下した。 AM1:00ジャストに地下水路へ一斉突入し水棲、もしくは半水棲と推測される目標の大型イレギュラーを捕捉、殲滅することが決定されその時を迎えた。 ーーーーまさか、こんな出口近くの場所で擬態してるなんてっ⁉︎ 気味悪くヌメつき悪臭を放つ粘液に覆われたナメクジとアメフラシの融合体の様な妖獣の巨体に半ばのしかかられながら、レフィアは再度唇を噛んだ。 イレギュラーが潜んでいたのは彼女が突入した排水口の出口から内部に10メートルもない位置へ据えられた支柱の上部。 この妖獣は見た目に似合わず狡猾だ、予め排水路の奥へ這いずり妖気を残置させてから後戻りし、気配を殺して擬態していたに違いないと直感した。 FK達の気配に気づいて逃亡しようとしていたのか、あるいは侵入者を阻止する為の待ち伏せだったのかは不明なものの、そこにこびりついたヘドロと一体化する様に擬態していた妖獣に先手を取られたレフィアが危地にあることに変わりはない。 「くぅ、そぉおっっ‼︎」 汚濁にまみれたおぞましい妖獣のイボ肌が全身に擦り付けられ、嫌悪感と怒りに任せて抗う真紅の戦衣を纏った若き美戦士を嘲笑うように、ギリギリと軟体質の獣肉が締め上げてくる。 「かふ……⁉︎! うくぅ、は……ああ……! ひ、ひゃ……あぁぁ⁉︎」 密着され、巨大万力で締め上げられるような苦痛とは明らかに異質な感覚がゾワリとレフィアの脳髄を下部から貫いた。 不自由な姿勢でその震源を見遣れば、イエローゴールドに縁取られた真紅のパレオを半ば捲り上げるようにして、妖獣の醜い腹から突き出た触覚とも長イボともつかぬ突起が何本も内側に潜り込み、この年頃の瑞々しさと成熟した女性の色香を併せ持つ双脚の中央、レフィアの最も大切でデリケートな部位をゾヨゾヨと擦りあげていた。 聖霊力を帯び強靭な防御力を持ったアンダーパレオに護られているとはいえ、秘部のクレヴァスを醜悪な下等妖獣の好きにされる屈辱と嫌悪感、そして明らかに偶然触れているのではなく、意図的で股間デルタ全体を探り回すような突起群の蠢きは本能的な危機感を煽ってくる。 「ン…っ! ぐっ……あぐっ……かはっあっんんっ⁉︎」 削ぎ落とすような角度で一本の突起がクリトリス上をかすめ、続いて別の突起が秘裂沿いに擦り上げる。 「んっ、んっ、んっんっ⁉︎ んくうっ!んっ……はぁ、はぁ、はぁ……んっ、んっっっ………⁉︎!」 ジュクジュクと耳障りな粘質の液体音を伴いながら、秘部をヒクヒク蠢き回る突起物の数が増えてくる。 そして突起内部にブツブツとした球体が出現し始めた事に気付いた。 (こいつ… ま、まさかっ⁉︎) 己の得意とする火炎系の攻撃能力とは相性の悪い、高湿度の用水路内での不利な戦況が動かないまま、さらに悪化の兆しを見せ始めたことにレフィアの戦慄を煽る。 原始生物型のイレギュラーには、捕えた牝型の獲物を苗床として幼体や卵を植え付ける種類のものが少なくない。 おそらく、この妖獣もその類なのだろう。 「くっ…! うぅぅ⁉︎ こ、こんな…ヤツに! 誰…がっっ!」 そう簡単に身に纏うバトルスーツーーー フェアリッシュドレスを破壊されるとは思えないが『こちらの世界』の常識が通用しないのがイレギュラーだ、どのような妖能力を持ち合わせているかはわからない。 初見の相手という事もあるが、ひどく嫌な予感がした。 そして不幸にもそのレフィアの予感は的を得ていた。 この妖獣の巨体から吹き出る大量の粘液には邪霊力とでも呼べる負のエナジーを濃く含有し、フェアリッシュドレスが帯びた強力な聖霊力を相殺する効力を持っていた。 その妖効果は時間と共に徐々に浸透し、レフィアの真紅の聖戦衣を単なる強化繊維へと弱体化させていた。 その危機的事実にレフィアが気付くまでにはまだ暫しの刻を必要としていた。 FIN ※先に公開したイラストで擬音差分を作ってみましたが、それだけでは少々寂しいのでショートテキスト付きです。 単発イラストは今後もこんな感じで投稿しようかと思っています。

【オリジナル】フェアリッシュナイツ イラスト+SS『排水口』

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