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さっど【SAD】
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ブラダマンテ『邪想の種火』

(また今回もシフトから外された…… 早くっ 早く霊基レベル上げてマスターの役に立ちたいのに……!) つい先刻、直接待機所を訪れ律儀にそれを告げてきた少女ーーー自分のマスターの申し訳無さそうな表情が脳裏をよぎる 元々はこの『人理継続保障機関』ーーーカルデアに招集されたマスター候補生の中でも補欠に近いポジションだったらしいが『人理焼却事件』(別名『ゲーティア事件』)の解決における中心人物として数多の死闘を経て、現在は機能を回復したカルデアにおいてトップエース級のサーヴァントマスターとなっている。 それだけに聖杯探索と人理修復の長い道程で彼女と契約した英霊ーーーサーヴァントはどのクラスも猛者勇者が綺羅星の如くであり、その中でもランサークラスは特にレベルが高く、ブラダマンテとて霊基最高位とされるファイブスターのランサーだが、同じくファイブスターの『冥界の女王』エレシュキガルを筆頭にランクは一段下のフォースターではあるものの、その戦闘力と経験値ではエレシュキガルに比肩する『漆黒嵐のクィーン』アルトリア・オルタの双璧に加えて、三位一体の変幻殺法を自在に操るワルキューレ、ケルトの大英雄たる魔槍使いクー・フー・リン、ふざけた格好でランクは三ツ星トライスターだがクラスきってのクセ者ジャガーマン…そうした自分よりもマスターと過ごした時間の遥かに長い実力派サーヴァント達を差し置いては中々重要なミッションに随行できない事も理解はできるし、召喚以来マスターが限られた魔力ソースと機会で精一杯自分の霊基レベルや経験値を引き上げようとしてくれているのもわかっている。 もどかしさと焦燥感を払拭することはできずにいる聖騎士ブラダマンテだが、マスターには気持ちよく任務を果たしてほしい。 強引に気持ちを切り替え笑顔でマスターを送り出し、自身は腐らず修練場へと赴いた。 (くそっ、くそっ、クソクソクソクソッ! チクショウーーーー⁉ なんであんなミソッカスの補欠女にばっかり高位英霊が召喚されるんだよ⁉ ブラダマンテなんてほとんど召喚例なんかない高位ランサーじゃないか…! それを今回のミッションでもまた外すなんて贅沢を…!…… 許せないっ!) そんな仲睦まじい二人の姿を歪んだ嫉妬と欲望、肥大化した自尊心の入り混じった粘着質の視線で柱の陰から凝視する人物がいた。 その男の脳裏に浮かぶのは、あの少女が契約を交わしたサーヴァント群に比せば、どう贔屓目に見ても中の下としか映らぬ凡百の集団… 誇り高く輝かしく高貴な魔導の血筋を持つ自分には相応しく無い事この上ない、唾棄すべき有象無象のサーヴァントたち。 実際は平均か、むしろそれ以上のランクの英霊群なのだが、肥大化しているだけの自尊心はそのサーヴァント達と己の絆を深め共に鍛錬し向上しようとする行為自体が不当な強制と屈辱にしか感じる事ができず、それを怠り続けたことが周囲との差を一段と開かせ評価を落とす悪循環に陥っていることにすら気づいていない男だった。 (そうかよ、じゃあ要らないんなら俺が大事にそのファイブスターちゃん、色々たっぷり使ってやるよ…!) 黄ばんだ歯をのぞかせて邪な笑みを浮かべたその愚者は足音を忍ばせソッと姿を消した。 あのイモ臭い運だけの小娘マスターが持ち帰った槍の種火、ランサー属性の能力値上昇起爆剤たる黄金の魔力結晶。 ブラダマンテに渡されたひとつを自身の家系に伝わる特殊召喚系の術種を仕込んだ特別製のものとすり替え、強化術発動時に周囲からの各種干渉を防ぐための専用隔離ルームで彼女が自己強化術式を展開する時を待ち… そして陰謀… 男自身の価値観に合わせれば当然の所有物への権利と義務の行使として蒔かれた種子は深夜芽吹き、邪な花を毒々しく咲かせた。 「いっ… いやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っっっ⁉︎ 何よっ… こっ、これぇぇぇ⁉︎」 いつものように、マスターが若干の危険を伴いつつも修練場と通称される特殊な閉鎖区域から回収してきた貴重な魔力結晶体を術式で『解いた』瞬間、黄金に輝く種火は暗色へと変転し邪悪な霊気と共に醜悪な触手塊と化してブラダマンテの長身美肢体にからみつき凄まじい力で締め上げてくる。 「くっ…ううぅぅ⁉ は、放しなさい…よっ…!! このっ!舐めるなぁぁ‼」 正体は不明だが、おそらく種火に混ざり込んだイレギュラーな不純物だろう。 相手はさして高レベルの魔物というわけでも無いらしいと見切ったブラダマンテは力づくで触手拘束を断ち切るべく、全身の霊力を活性化させる。 「はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっっ!!!!」 不覚にも不意打ちを浴びたとはいえ、仮にもファイブスターサーヴァントである自分にとってこの程度の拘束から逃れるなど容易いこと…舌打ちしつつもそう確信していた。 だが… 「ひやっ⁉ いっ いやぁっ、いやああああぁっ!ああっ、あっ、熱いっ、いっ、ひやああああぁぁぁーーーーーーっっっっ⁉」 魔力活性フェイズが発動した瞬間、励起した魔力が自分のコントロールに従わず全身を駆け巡りながら収斂され下腹部に駆け下りて、事もあろうにその少なからぬ容量の魔力塊はブラダマンテの最もデリケートな部分… 股間中央で一気に解放された。 「あっ…ああっ…あああぁぁぁぁ…⁉」 破城槌を叩き込まれたような灼熱の衝撃を秘部に直撃され、ブラダマンテの形の良い唇から苦悶の絶叫がほとばしった。 「ふふっ…もがいたって無駄無駄。そいつは君みたいな聖騎士の善性で秩序持ちの霊力が大好物なんだよ。力を使おうとすればするほど触手に吸い取られるだけさ、フフフ」 霊基から魔力を根こそぎ奪われたような強烈な脱力感と股間秘部への灼熱衝撃に立っていることすら出来ず、魔方陣の刻まれた石床に崩れ落ち呼吸を荒げ力なく悶える彼女の聴覚に不快な嘲笑が反響した。 「だ…れ…なっ…のっ…あ、あなた…⁉」 本能的に『敵』と確信できる腐臭を放つ嘲笑の主はいつの間にか部屋の一隅で闇に溶け込むようにうっそりと立ち、相貌は覗えぬものの邪笑としか表現できない醜い笑みが薄暗い中空に出現していた。 「キミの『正当な』マスターだよ、シャルルマーニュ十二勇士がひとり聖騎士ブラダマンテ? さ、今宵は改めての契約儀式を執り行おうじゃないか… グフフフフ!」 「な…なにを…云って、いっ…るの…っっ⁉」 「ん? 言葉のままだよ。あの平民出のイモ娘もロジェロとかいう昔の男のこともみんな忘れて、キミはボクのものとなり真の力と栄光に満ちた活躍の場を得るのさ。ふはははははは!!」 歪んだ自己陶酔に浸った哄笑が抵抗の術を喪い、籠の中の小鳥も同然と化した聖騎士に徐々に近づいてくる。 # 初描きのブラダマンテです。 うちのカルデアの面子眺めてるうちに思いついたネタからです^^; よくあることだと思いますが、サーヴァント属性の偏りがうちの場合ランサーでして… 元は宝蔵院さん程度の薄いクラスで先の☆4配布で黒乳上に来ていただき一安心と思った直後、☆5エレシュキガルがフラッと降臨なさるわワルキューレは連チャンでいらっしゃるわ、クリア報酬前にもジャガーマンくるわ槍ニキも両方ドカドカ来てあっという間にどっちも宝具レベルMAXだわで育成が追っつかないところになんとブラダマンテ嬢が満を持してのご登場…(−_−;) ちなみにその後もヴラド三世と秦良玉もいらっしゃいました…☆3以下は省略ですが推して知るべしな状況。 実力あるにもかかわらず中々チーム事情で出場機会の得られないプロスポーツ選手みたいな状況のブラダマンテとそんな彼女とマスターの関係を妬む他のマスター(本来なら他に40人以上いるはず)がいたら… みたいな着想からの一枚。 しかし、ぐだ達への嫉妬に狂う悪いマスターの気持ちは嫌という程にわかる…いくらでも同じネタで描けそうw

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