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さっど【SAD】
さっど【SAD】

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脆き弓弦(ゆんづる)

連続したレイシフト任務、更には能力相性の悪い魔獣との連戦が被り、重く蓄積した疲労が彼女…クロことクロエ・フォン・アインツベルンの全身にのしかかってくる。


(う〜〜 オマケになんかダルいし食欲ないし熱っぽい気が… また風邪ひいちゃったかな…)


特殊体質のせいで体内の魔力備蓄が減少してくると途端に免疫力が低下して体調を崩してしまうのは悩みのタネだ。

カルデアの医療ラボにも色々と相談しているが、まだこれといった打開策は見つかっていない。

結局はおとなしく休養するのが今の所一番なので、帰還後のデブリーフィングを終え管制室を出ると人気のない通路をややおぼつかない足取りで居住ブロックに向かう。


(魔力は明日イリヤか美遊に頼んで…マスターでもいいかな…とりあえずシャワーだけ浴びて…こんな汗まみれじゃ気持ち悪いし…)


本当は良くないのかもしれないが、流石にこの汗とホコリでベトついたままの身体でベッドに潜り込むのは抵抗がある。

疲労で散漫気味な思考を何とかまとめつつシャワー室へ続く通路を進んだ。

そして、このタイミングを狙われたのだ……


「え…なに…?」


シャワー室のドアボタンに触れたのと同時、全身の筋肉が力を喪い意識が飛んだ。




(こいつ知ってるわっ…⁉︎)


目の前ででっぷりと不健康そうに太った体に腰に巻いたバスタオル一枚だけでニヤついているのは、ゲーティア事件以後にカルデアへ集められたマスターのうちの一人だ。

生理的に好かないタイプに加えて何処か警戒心が刺激されるので今まで関わりを持たないようにしていたが、どうやら後者は的中だったようだ。

なぜならば、その男は更衣スペースに置かれているバランスボール上に仰向けに倒れ動けずにいる自分を見ても何もしようとはせず、そして動けない理由がバランスボールから生え出した何本もの触手で拘束されているからだ.



(それに…この空間⁉︎)



そしてすぐに気づいた、このエリアは通常空間ではない事に、あの鏡面界に近いいわば空間の裏側と呼ぶべき異次元だ。

対魔術カウンターの充実したカルデアでこんなものをただ展開すれば即座に感知されるが、男が平然としているところを見るとよほど硬度やステルス性に自信があるらしい…つまりこれは自分にのみ向けられたものかは不明だが、時間をかけて巧妙に張られた罠だ。


「やめてよ!そんな汚いもの見せないでっ!」


暑苦しい圧力が近づいた気配にハッとすれば、視線の先に醜悪な肉棒がそそり立っていた。


「おや〜? 普段は背伸びしてるのにまだ男のチンチン見たことなかったのかなぁ?」


再分離した霊基であり純粋な記憶かどうかは曖昧だが、義兄士郎のモノは一度ならず見たことがある…が、好意など欠片もない異性の男性器など嫌悪感しか覚えはしない。


「 ま、ボクは紳士だからねぇ、女の子の嫌がることはしないよ。ほら隠れた♪」


「!!? な…私のブーツに何してるのよっっ⁉︎」


ニタニタと下品な笑みを顔に貼り付けた男はいきなりクロエの左脚から強引にブーツを引き抜くと、すでにネバつき臭気を放つカイパー液が滲み出ている自分の肉棒にブーツを被せ、見せつけて来た。



「うっひゃ〜〜 クロエちゃんのブーツの中ムッレムレだぁ〜〜ムスコに匂い移っちゃいそうだねぇ〜」


レイシフト先での戦闘で蒸れ汚れていることは否定できないだけに、男の下卑た嘲弄に羞恥心はより強く煽られる。

しかも全身を覆う痺れに今の今まで気づかなかったが、引き抜かれたのはブーツだけではなかった、肉棒にぶら下がるブーツの横で男の手が弄んでいるのは、自分の股間デルタを覆っていたはずのスキンショーツ…


つまり、今の自分はバランスボール上で股間を無防備に晒している!


「このっ! やだキモチ…悪いっっ! 放しなさいよっ、このド変態ーーーッッ!⁉︎」


その事実に狼狽を隠せない少女の全身をおぞましい感覚が貫いた。

男はクロの左足を抱え込むと、そのつま先一帯を赤黒い舌でピチャピチャと舐め回し始めたのだ。

生暖かい唾液が敏感な足指の間に糸を引いて絡みついてくる気持ちの悪さに全身が総毛立つ。


「グフフ! 好きなだけ喚けばいいさ、どうせもうキミはボクから離れられなくなってるんだから♪」


暴れ身をよじる都度バランスボールが不規則に傾き動いて余計に触手が全身を締め上げどうすることもできず、滑稽とすら表現できそうな状況で唯一可能な罵声を軽く受け流し、男が涎まみれの唇を意味深に歪めた。


「ど、どういうことよ⁉︎ 誰がアンタみたいなキモい奴になんてっ… くぅ……な、何を……きゃあああああーーーーッッっっ‼︎?」


「グフフ! 痛かったかな〜〜? でも今のそれ、水で薄めたイリヤちゃんの汗一滴分の魔力だよ?」


男が傍から取り出し無造作にプッシュした無針の安っぽい樹脂製注射器から吹き出したごく少量の水滴が股間に命中した瞬間、クロの全身を激苦痛のサイクロンが駆け巡った。



「がっ…⁉︎ かはっ…ああぁぁ⁉︎ な、何を…わた…しにっ…‼︎」


「すこ〜し削れたかヒビでも入ったかなぁ? 今のは霊核の拒絶反応さ?」


「ぐぅ…くうぅぅ…!ど、どうし…てっ…⁉︎」


「キミの不安定な霊核にちょっと特殊な指向性を与えたんだよ? ある特定の魔力供給以外は霊基が拒絶反応を起こすようにね?」


「はあはあ…と、特定の…魔力?」


「そう、くくく! ボクの魔力さ。キミが消費した魔力の供給はこれからボクにしかできないんだよ? クククッ!」


なんでもない事の様に漏らされた言葉の持つ意味に気付き、戦慄とともにクロの背筋に冷たいものが走る。


そして気付いた、汗の滴が浮かびムキ出しにされた股間部からうっすらと生じる桃色燐光に。


(こ…これ…淫紋じゃないっっ⁉︎)


凶々しくも淫靡なデザインを持ち明滅するのは明らかに魔術的な強制で様々な性的効果を発動させる魔術刻印…淫紋の一種に違いなかった。


だが、単なる性的発情や興奮を促すだけとは思えない複雑な術式構造が見て取れ、それが更に背筋の冷たさを増す。


「過去の英霊の能力だけを一時的に顕現化させる奇形型デミサーヴァント…力は強くても常に魔力補充が必要な不安定でひどく脆いキミの霊核と肉体… 面白いよねぇ」


「だ、だから…何よっ!」


「わかってるクセに… 予想以上のグラグラ霊核で簡単にイジリ回せたよ♪ ボクの魔力が無きゃ霊核どころか肉体も消滅しちゃうんじゃないのクロエちゃ〜〜ん♪」


「そっ…それ…はっ⁉︎」



やはりそうだ、この淫紋は単なる催淫効果のみならずクロの霊基構造に大きな干渉を加えるべく刻み込まれた魔術的な枷だ。


サーヴァント形態のみならず、日常で存在していることすら限りなく奇跡に近いと評される自分の肉体を今後も維持し続けようとするならば…それは……


「ククッ!別に無理強いなんかしないよ〜? ボクの云うことなんか聞きたくなければ好きにしなよ」


「うっ… くうぅぅぅ…‼︎」


下手に解呪しようとしたり、強引にこの男以外から魔力供給したりすればおそらく霊基深くにまで侵食したこの淫刻は霊核ごと爆散しかねない。

先ほど与えられた苦痛はそれを自分に悟らせるための警告も兼ねていたに違いない。

日頃の小悪魔的な表情は影を潜め、口惜しげに唇を噛みながら顔を背けるものの抵抗の動きは明らかに弱くなったクロに第二の獲物が墜ちたことを確信しながら男は更に蹂躙の調べを駄目押しする。


「心配しなくていいよぉ〜〜 ボクがちゃ〜んと魔力供給してあげるからさ♪ 口からもおまんこからもた〜っぷりとねぇ あ、このブーツの中にもいっぱい仕込んであげるからねぇ、爪先って神経集まってるしさあ、吸収いいよきっと〜くくく!」


「ひっ…⁉︎」


これ見よがしに猛り立ったペニスに被せたクロのブーツをぶらつかせ、鼻腔を鳴らしながら華奢な足指の匂いを嗅ぎ、舌をネチョネチョ這いまわらせ続けていた男は舌の動きを止めるとうっそりと立ち上がり、クロの大切なものを奪うべくのしかかってきた。


「さ、力を抜いて楽にしなクロエちゃ〜〜ん♪ 嬉しいだろう? イリヤちゃんたちより先にオ・ト・ナになれるんだよ?」


「い、いやっ…⁉︎ カハッ‼︎」


饐えた男の体臭と体重に圧迫され息が詰まる。

無防備な秘貝の入り口に男のペニス先端が触れ、容赦なく押し入ってくる。

触手付きバランスボール上で懸命にもがくクロを甚振るようにゆっくりとジワジワ侵入してくる巨根のもたらす激痛に意識が白濁化してくる。


(最初はお兄ちゃんにって決めてたのにっ!こ、こんな奴にこれからずっといいようにされるなんて絶対にイヤ! で、でも消えたくないっ…! 助けてお兄ちゃんっっっ!!!)


少女の心の中の悲痛な苦鳴は誰にも届くことはなかった。


DAS ENDE

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Comments

ご感想ありがとうございます(*^◯^*) まあこのクズマスターは脚フェチブーツフェチというより単にクロへの嫌がらせでやってるんだと思いますがw ターゲットにクロの弱点つく目の付け所はいいですが、こんなことしてる暇が有るなら自分の鯖育てろよと描きながらツッコミ入れてたりw ブーツは色々と表現や小道具に使えるので重宝するアイテムですね。 おっしゃる通り受けに回った場合の反応から思いついたネタですが、実際魔力供給が滞るという状況はクロにとっては文字通りに致命的ですから、多分これからベソかきながら仲間を陥れる片棒担がされてしまうのでしょうw

さっど【SAD】

クロエのブーツも良いなぁと常々思っていたのでとても興奮しました! 真っ先にブーツに手を出したこのクズマスターは分かっている。 是非とも某マジックナイトさんのようにブーツだけでイッてしまうように脚を開発してもらいたいものです。 どちらかというと責め側になる事が多い彼女ですが、そのぶん受け側になった時のギャップも良いですよね。 他のサーヴァントより魔力残量の影響が出やすいからこそ、魔力供給を盾にされたトラップはクロエにとっては致命的ですよね。 素晴らしい作品をありがとうございました!


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