ーーーーー 潮の…香り…?
暗黒に落ち込んでいた意識を覚醒させたのは全身に走った鈍い衝撃と鼻腔を刺す独特の香りだった。
ーーーーー これは砂… 海浜…?
シャリシャリとした独特の感触から自分が身を横たえているのが砂の上だと判断したレイラは淫魔女王ダークネビュラとその配下から受けた拷問と凌辱で負った深いダメージのままの長身美体を懸命に起こし、周囲の状況を確認する。
思った通り周囲は険しい崖に囲まれた入り江に面した砂浜であり、時刻は夕刻らしかった。
見覚えのないその場所にはレイラ以外の人影は無く、僅かな海鳥の鳴き声と潮騒、茜色に染まりつつある大気を攪拌する潮風の音だけが存在した。
ーーーーー 何を企んでいるのネビュラ⁉︎
変身は解除されていないがあの妖しげなマスクもそのままであり、噴出は停止しているが胸の悪くなるような甘ったるい媚毒ガスの残り香が潮風に入り混じって鼻腔を刺し、レイラを苛立たせてくる。
『あら思ったよりも早いお目覚めねレイラ… あんな穴倉の中にずっと籠ってたら美容にもよくないから水遊びでもと思ったのだけれど此処は気に入ってくれたかしらぁ?』
「ネビュラッ⁉︎ 何処にいるっ‼︎」
周囲に視線を走らせ、潮風に乗り何処からともなく響いてきた嘲笑の主の姿を捉えようとするがその姿は何処にも無かった、恐らく別の場所から声だけを飛ばしてきているのだろう。
『クク!少し元気になったのかしら? ちょうどいいわ…せっかく用意したショーの支度も無駄にはならなさそうねぇ♪』
「……ショーだと⁉︎」
『ええ、私は安斎 麗でもナイトレイラでもない貴女のもう一つの顔を見たいのよ♪ ノヴァ・サフィーネ?』
「⁉︎」
ノヴァ・サフィーネ… それはナイトレイラこと安斎 麗が持つもう一つのコールサインであり、数百名を数えるフェアリッシュナイツ(通称FK)の中でも保有者は20名に届かない特殊スキルである『ヴァルキュリア化』発動時の名称だ。
スキル発動と同時に術者の肉体は体長40〜50メートルへと巨大化し外見も大きく変貌する。そして己の聖霊属性に応じた様々な新能力が使用可能となる。
これまで出現数は多くないものの体長数十メートル、時には数百メートルに達する『怪獣』と呼ぶしかない超大型のイレギュラーに対応出来るファイターは世界的な対魔ネットワークであるガイア・シールズの構成メンバーでもごく限られる。
その為、このスキルを持つFKメンバーにも世界各地から時折出動要請がかかる。
その正体は当然機密事項ではあるが通常の変身状態であるリッターフォルムとの外見的な共通項も多く、一般的にもあの巨大な女性型戦士たちはFKの関係者であるという噂は絶えない。
まして周到にFKへの陥穽を用意していたネビュラがこの点を調べあげていないはずも無いだろう。
『あらノーコメント? でもいいわ♪ 貴女がノヴァ・サフィーネかどうかはすぐわかるから』
「何を……!?!」
意味ありげなネビュラの含み笑いと同時、入江の入り口付近の海面に無数の泡が生じその下に黒く巨大な影が出現した。
「あれは…っ⁉︎」
黒い影はみるみる面積を増し、次の瞬間轟音とともに巨大な水柱を生じさせ海上にその姿を現した。
水煙と逆光で細部のシルエットは判然としないものの、二つの眼をギラつかせ複数の触腕をうねらせるその巨体は海中に隠れている部分を考えれば体長は60メートル近いと推測される。
『 どう?あいつは私が作った合成獣…ミュータントなのだけれど、なかなか強そうでしょう♪ ただ評価項目がまだ空欄ばっかりでねぇ〜 これから向こうの島まで行くところなのよ♪』
ネビュラの言葉通り怪獣は海岸のレイラには興味が無いように背を向け、ゆっくりと沖合へ動き始める。
その意図は明白だった。
「くっ…! あの怪物にあの島を襲わせる気⁉︎」
『 あの島には500人ばっか住み着いてるチンケな村しかないけど、まあテストの手始めにはいいかもねぇ♪』
レイラの視線の先、それは水平線近くに浮かぶ小さな島だが海岸部近くには灯りが散見され、おそらく漁村だろう人の営みが存在しているのがわかる。
仲間の支援を求めることもできないこの状況下ではあの超大型イレギュラー 否、もはや怪獣と呼ぶべきあの巨大ミュータントのもたらすだろう暴虐と破壊を食い止める手段は一つ。
どうせあの魔塞の拷問部屋同様に、ネビュラが自分の能力データを採取しているに違い無いこの場所でヴァルキュリアフォルムとなる事に躊躇が無いといえば嘘になるが、他に選択肢が無い以上仕方がない。
『ま、私の勘違いで貴女がサフィーネちゃんじゃないっていうなら、暫くそこで海水浴でも日光浴でもしてなさいな?ホホホッ!』
100%の確信はないのか、あえて嬲っているのかはわからないがネビュラはレイラにプレッシャーをかけるように煽りを連ねる。
レイラの奥歯がマスクの中でギリっと鳴り、細く息を吐いた。
ゆっくりと右腕を天頂にかざし、何処からか眺めているのだろう淫魔女王に向け決意を示すように鋭く声を放った。
「……いいわ、そんなに見たければ…見せてあげるっっ‼︎」
多少のデータと引き換えにでも、あの怪獣の進行を妨げ倒す。
その決意と共に天空へ突き上げられたレイラの掌に青白い光球が生じ、彼女の体内を巡る聖霊力の証である聖雷のプラズマが煌めき始める。
『あら、やっぱり貴女がノヴァ・サフィーネだったわけね? フフッ♪ 正直に教えてくれたからそれは外してあげるわね、綺麗なお顔が隠れちゃってるのも勿体無いし』
「うくっ!!?」
ネビュラの嘲笑と共にレイラの顔半分を覆っていた催淫マスクが消え失せ、急激な魔力エナジーの集中に気づいたのか怪獣が反転し、その巨体をレイラに向けると水飛沫を上げながら前進を開始した。
ーーーーーくそっ、馬鹿にしてっ……‼︎ 後悔するわよっ‼︎
あえて自分を縛る枷の一つを外して嘲笑うネビュラに新たな怒りを覚えつつもそれを抑えこみ、レイラは精神集中を途切らせない。
膨大な聖霊力が全身に流れ込み臨界点に近づく、ヴァルキュリアフォルムへの二段変身に要する時間は数秒。
「!!? こ、これはっ⁉︎ うううぅぅぅぅ!!?」
だがその秒針は突然中断を強制された。
足元の周囲から砂煙を上げ飛び出してきた何本もの太い触手がレイラの全身に絡みつき締め上げてきたのだ。
「こ…このっ⁉︎ 放せっ‼︎」
『フフ! 貴女みたいな綺麗なコはやっぱりモテるのねぇ♪ ファンクラブが応援に来てくれたのかしらぁ〜?』
「ふざ…けるなっ‼︎ クッ…ううぅぅぅ⁉︎」
ピンクにヌメ光る醜悪な触手群はレイラの四肢をそのままのポーズで締め上げ固定しながらレイラの全身を愛撫するように蠢く。
『ほうら、健気に悪と戦うナイトレイラちゃんを存分に激励してあげなさいな? よ〜〜く身体がほぐれるようにねぇ♪』
「くっ…ううううぅぅぅ‼︎ しゅ…集中をっ‼︎」
触手を振りほどこうにも集中を途切らせればヴァルキュリアフォルムへチェンジする為に収斂した聖霊力は霧散し、今のリッターフォルムを維持できるかも怪しいほどの激しい消耗が残るだけだ。
そうなればただでさえ蓄積された拷問と凌辱のダメージを負って十全の状態とは程遠い自分があの怪獣を阻止できる可能性はゼロになる。
だがヴァルキュリアフォルムへのメタモルフォーゼに成功さえすれば、こんな下等イレギュラーである触手群の拘束など消し飛んでしまうだろう、不屈の精神でレイラはおぞましい触手の蠢きを堪えながら精神集中を再開した。
「かっっ……かはっ…⁉︎ 」
だがその瞬間、開かれたままの双脚の間… レイラのみならず女性にとって最もデリケートな部分一帯を不意に襲った粘着質の擦過刺激がまたもレイラの精神集中を中断させる。
股間デルタを前後から挟み込むようにして全身を戒める触手の群れとは異なる一本の触手、ワニ口を連想させる大きく開かれた外皮の中に無数の細触手を林立させたそれが股間クレヴァスとアナルの周囲をまさぐってきたのだ。
「やっ…やめろっっ⁉︎ あっっくぅぅぅ〜〜〜〜っっっ!?!」
ただでさえ敏感でデリケートな秘部一帯、そして後ろの孔。
紺碧のボディスーツーーフェアリッシュドレスのハイレグアンダーによって覆われてはいるが体内に注ぎ込まれた淫毒によって常より遥かに性感が鋭敏化し、熱く火照り続けているその部分を無数の細触手が舐め上げるようにチロチロと刺激し、甘い毒針と化してレイラの脳髄に突き刺さってくる。
『あらあら〜 どうしたの? まだ変身はしないのかしら、随分と余裕じゃないのホホホホッ!』
収斂させた聖霊エナジーの保持と二段変身に必要な精神集中量を得る為に触手群の拘束愛撫と急所への刺激に抗う事すらもままならず、玲瓏な美貌を上気させ喘ぐレイラの耳朶を打つネビュラの嘲笑に被る水音と振動が徐々にボリュームを増し、巨大ミュータントが迫りつつある事を報せてくる
『ふふ…じゃあもう少し貴女の凛々しいポーズを堪能させてもらおうかしらぁ? 』
「な…何をっ…⁉︎ んんんっ……あっ……あふっ……やっ……あぁうぅぅ!!?」
突然シュルシュルとした衣摺れ音とともにレイラの全身を甘くムズ痒いような未体験の刺激が大挙として包み込み、過敏化した性感帯を侵食してくる。
全身に絡みついた触手群が一斉に細かい高速脈動を始め、レイラの身体との間に挟み込んだマントを巻き込むようにランダムな動きで擦りつけ始めたのだ。
苦しいような、切ないような、まるで全身がぐずぐずに蕩けてしまいそうな危うさを孕んだ毒の悦楽が心臓を締め上げてくる。
「くふぁああああぁぁっ、や、やめっ……んくフゥゥッ、だ……ンめへぇっ!?!」
FK達の激しい動きを阻害する事が無いよう極限までの滑らかさを持つとはいえ、本来ならば意識する事もない盾布とのごく僅かな擦過快感の波動が何百倍もの大波と化してレイラの全身を魔悦渦の奥底に引きずりこもうとしてくる。
肌の露出部分はおろかグローブやブーツの表面、胸部の硬質プロテクター上からの刺激すら容赦なく性感帯を突き刺してくる。
両胸の先端が熱くなりキリキリと突き上がってゆくのが自覚できる。
ーーーーーば、馬鹿なっ‼ なぜ、なぜこんな事⁉ 有り得ない…わっ⁉
焦燥の水位を増すレイラの心を弄ぶように触手群は糸を引く汚らしい体液を分泌させながら更に脈動擦過を複雑化させ、紺碧色の聖布を悪用して変身を妨害してくる。
「はああぅぅ…‼ ん……ぐっ……あぐっ……かはっあっんん…‼」
『どうしたの? なんだか可愛らしい声を出しているけど… あら、もしかして自分のマントをスリスリされて感じちゃってるのかしらぁ♪ 』
「かはっ…! だ…黙りなさ…いっ⁉ 誰がっ…そんなっ…んぐっ……ふぐっ……んむ…む…ぉぉおっ…⁉」
『嘘ばっかり… もうお股もエッチなお汁でベトベトなんじゃないの? 乳首もきっとツンツンね♪ いかにもクールビューティさんなのにエッチねぇレイラちゃんは♪ ホホホ!』
ーーーーーふふ、やはり私の想像通りになったようね…… これでどれほど数がいようとフェアリッシュナイツは無力化できる
レイラが危機に陥りつつある海岸から遠く離れた魔塞の一室、強大な力を持つ淫魔の女王にして数多の異世界に生じた科学技術を高度に融合させた科学者としての顔も持つネビュラは、空間スクリーンに映し出される画像に満足気に口角を上げた。
フェアリッシュナイツ達に限らず、マントやケープ類を外周に纏う『シェルタイプ』の戦闘スーツを使用するファイターは少なくない。
これは防御機能のコア部分をマント類に託す事により重厚なプロテクターを身に着ける必要を無くし、ウェイトが軽減された分だけ素速く動くことが可能というメリットがあるからだ。
無論マントが物理的、魔力的なダメージに対し充分な強靭性を担保していればの場合だが、多くの場合着用者自身の魔力・霊力・呪力類によって表層や周囲に防護シールドが展開されている。
またそのシールドを保持するための各種エナジーを大量に帯び、必要に応じて装着者に供給も可能な一種のエナジータンクとしても活用される場合が殆どだ。
ーーーーー確かに優れたシステムね、でもそのエナジーが変質してしまったら装着者はどうなるのかしら……?
ネビュラが目をつけたポイント、それはマント類が保持するエナジーが毒性を持つものに変質すれば外周からの脅威を防御するはずのそれは装着者を全周から至近から攻撃する刃となり得るのではないかという点だった。
そしてそれだけのエナジーを蓄え装着者の行動体系に影響を与えているのならば、装着者の変身システム中核部分のひとつとして不可分の、もしくはそれに近い重要な存在と考えるのが自然だ。
この興味深い仮説の実証実験を行うだけでも暫くは退屈しない。
何より正義のヒロインを称する小癪な小娘たちがシンボリックなコスチュームパーツで犯され劣情と官能に悶えよがる姿を見られる事になれば、それは淫魔女王ネビュラの少なからぬ愉悦となるだろう。
ただ単に殺したり再起不能にしたりといった真似は造作もないが、それでは何も面白くない。
ちなみにこんな世界の支配だの存亡だのにも興味はない。
興味を持った対象の身も心も極限まで貶しめ汚し穢し尽くし、絶望の淵で喘ぎつつも尚も己の無力を認められず手の届かぬ希望にすがり、儚い抵抗を続ける様を嘲笑い更に辱め貶める… それこそが目的と云っても良い。
そのためには蹂躙対象は美しく清廉で容易に心の折れぬ気高さと尊厳とを持つ存在でなくてはならない。そしてそれらは強ければ強いほど良い。
その点、今回の獲物であるフェアリッシュナイツの副長ナイトレイラは格好の実験台と呼んで差し支えない。
「クク…安心なさいレイラちゃん♪ 間違っても殺したりなんかしないから… もちろん洗脳や自我の消えた肉人形みたいなヤボな事もしないわ」
豪奢な玉座の上で優雅に足を組みながら誰にともない邪悪な誓約を嘯きながら、醜悪な触手群と自身のマントを淫具に使われる奇策に良いように嬲られつつも懸命に掲げた聖霊エナジーのプラズマ球を維持し続けるレイラの姿を淫魔女王は注視し続ける。
あの触手の分泌する体液には、この魔塞で収集したレイラの身体が性的興奮をを最も効率よく刺激する擦過数値データを誘引するように粘度が調整されている。
無論高濃度の催淫成分と感覚鋭敏化を促進させる神経毒もたっぷりと含まれている。
「そろそろかと思ったけれど、折角だからレイラちゃんの頑張り、もう少し見せてもらおうかしらねぇ♪」
魔塞での陵辱拷問に加え、今もあれだけの数の触手に責めを受けつつも尚も一定の精神集中を維持し続けるレイラの心の強さに半ば感嘆し半ばに更なる嗜虐心を覚えながら、ネビュラの指が玉座に埋め込まれた宝石の幾つかに触れる。
「ふあぁぁぅぅ〜〜⁉︎ んぐっ! クフぅぅぅ‼︎ はや… 早くっ…ヴァルキュリ…ア化…しな…けれっ…ばぁっ⁉︎」
徐々に右掌の輝きが弱まり、聖霊エナジーが霧散しつつあることは明白だった。
一刻も早く二段変身を遂げヴァルキュリアフォルムへとならなければレイラ自身はもとより島の住民達も破局を迎えかねない。
「はぁ、はぁ、はぁ、ンッ……はぁはぁ……‼︎ こ、このっっ⁉︎ は、離れろっっ!!!」
股間に伸びたワニ口触手は前後からレイラの股間を完全に挟み込み、内郭の細触手群がまるでブラシのような前後運動で恥丘を掻き毟り、アンダーの内側で愛蜜のほとばしるクレヴァスを更に責め、硬く勃起しクッキリと浮き上がった肉芽の影に争うように絡みつきしごき上げてくる。
後方ではアンダーと肌を覆う魔力ポリマーを破り隙間から侵入に成功した細触手の何本かがアナルに取り付き強引に直腸へ潜り込むように蠢きながらネチャネチャと媚毒粘液を擦りつけてくる。
体内に残留していた淫毒素と併せたその猛威はレイラの前後の孔を煮え滾る火口へと変貌させ懸命に集中と理性を固守するレイラの意識を攪拌してくる。
触手表皮から際限なく分泌され滴り落ちる淫毒粘液は内股を伝い、レイラの双美脚を覆うサイハイブーツの表面を汚し内部にも大量に流れ込み、ジュプジュプとした不快感のみならず人体における神経の集中部分の一つである爪先一帯に強烈な疼きと痺れとを生じさせ足元からレイラを責め立ててくる。
そして何より辛いのが触手と共に全身に巻きつき、あらゆる部分を愛撫めいた動きで擦りあげてくる自身のマントからの擦過刺激だ、下級イレギュラーの爪牙程度では擦り傷一つ作る事も不可能な強靭性と激しい動作の干渉にならない極限までの滑らかさを併せ持つ聖布が背筋を手足を胸を腋を…あらゆる場所をランダムに触れくすぐる背徳の甘美としか表現不能な官能波が走る都度、頭の中のピンクの霞は濃くなりガクガクと全身が痙攣する。
ーーーーーそんなっ⁉︎ 私がっ…こんな屈辱的な手段で何もできずに… いいように…されるなん…てっ‼︎
あまりにも予想外な手段の色責めと、それがもたらす快楽に為す術もなく翻弄され力を奪われてゆく現実がレイラの矜持を著しく傷つける。
「アあんっ⁉︎…や、やめ…あはあっ……やめ、ろぉっ…ふぅあぁぁ…あンッッ⁉︎」
徐々に苦鳴に甘い成分が入り混じり、その自覚もまたレイラの心に屈辱感を刻みつけてゆく。
ーーーーーダメッ、ダメ…だっ!気持ち…いいっ マントとドレスが擦れあっているだけなのに… 気持ちよすぎて耐えられ…ないっっ、こ、こんな…こんなっっ⁉︎
既に数回は軽い気をやっているにもかかわらず、触手の蠕動と同調しながら全周から愛撫してくる紺碧聖布の甘く滑らかな背徳波動はますます強まり性感帯を灼く。
普段ならば気にも留めない自身の肌や装具同士との微小な擦過刺激が凛々しい青の戦乙女の尊厳を蚕食し、誇り高い狼を変質的な快楽を貪欲に貪る雌犬への変貌を強要し続ける。
「んはうっ……んぐっ……んっんっ……んンんっ⁉︎ な、なにを……⁉︎」
胸部に加わった新たな圧迫に朦朧としつつあったレイラの意識が僅かに復元し、ハッと視線を向ければ左右の乳房部分に股間をグチャグチャと嬲るワニ口触手基部から新たに伸びてきた半透明の吸盤型触手が左右の胸にピッタリと吸い付き蠢いている。
体力を消耗し、集中も弱まっているせいでもっとも硬度の高いはずのブレストプロテクターも触手の圧力に抗えずひしゃげるように歪みを生じさせている。
『ウフフ… ごめんなさいね気の効かない連中で。おっぱいを放っておかれるなんて物足りなかったでしょう? 自分のマントでイジメられてアンアン喘いでる変態エロエロナイトのレイラちゃんには? ホホホホッ‼︎』
「ネビュ…ラっ…‼︎ なっ……ど、どこまで私をっ…貶めればぁ……ぁっんんっあっああっっああっ……‼︎」
『だって本当のことでしょう? 違うというのならば早くヴァルキュリア化しなさいな、急がないとあのワンパク坊やに踏み潰されてしまうわよ?』
今のレイラの身体を苛む凶々しい淫禍を正確に把握している事を示しながらネビュラの嘲笑が更に大きくなった巨大イレギュラーのもたらす地響きと大気の揺れに重なる。
「お、おのれっ… こんな…モノに私はぁ…ま、負け…ないィィっっ‼︎」
女体最大の急所の一つでありながら、なぜか激しい触手愛撫も悪辣なマント責めにも晒されていなかった左右の美乳…
あえてこれまでは強く触れず焦らし続け、最後に一気に責め嬲ってレイラにとどめを刺そうというネビュラの陰湿な悪意がそこには透けて見える。
『ほうら〜 どうかしら、おっぱいも弱〜いレイラちゃん♪』
「く、くぅうう、ぁ、ぁ、あぅ、あああーーーーーっっっっ!!?! やめっ…っっ……ひぐっ…す、吸うっ…なぁ…離…せっ…っふぃああっっっ!!?!」
触手の吸盤部分が妖しげに明滅した直後、凄まじい吸奪感がレイラの全身に渦巻き今にも出るはずのない母乳が吹き出ているような錯覚を覚えるほどに乳首周辺が灼熱化し、激痛に近い快感が無数のキリとなって脳髄を突き刺してくる。
それは寄せては返し襲ってくる劣情の大波。
蒼白く輝く吸盤体がレイラの身体に残された力の源である聖雷の霊力を最後の一滴まで搾り取ろうとするが如く収縮を繰り返し、その都度吸奪した聖霊力の代償として灼熱快感と屈辱とを与えてくる。
異臭を放つ淫毒粘液と汗、イキ汁が入り混じったヘドロに汚れた紺碧のサイハイブーツの脚はガクガクと揺れ、霞む視界に映る右掌の光球も輝きは衰え半ば消えかけている。
「駄目…えぇ… これ…じゃ…トランスファーする…事がっ⁉︎ あぐふぅぅぅーーーっっッ⁉︎ ……ンアうぅッ!…… ぐぅうううーッ!!!?!」
これ以上弄ばれれば完全に巨大化モードであるヴァルキュリアフォルムへのトランスファー、変身も不可能になり全ては終わる。
ーーーーせめて、せめて…あのイレギュラーだけ…でもっ…倒さなくてはっ⁉ たとえ相討ちでも…‼︎ お願い耐えてっ 私の身体っっ‼
レイラは残った力を振り絞り、苛烈な触手の色責めで霧散しかけている意識を死に物狂いで集中させ変身を試み続ける。
「きっと相討ちになってもせめてあいつだけは〜 とか考えちゃってるんでしょうねぇ♪ クク!本当に可愛いわナイトレイラ… ま、その健気さに免じて変身させてあげるわ」
屈辱極まる手法で陵辱されながら尚も崩れ落ちず、苦悶と法悦の表情を行き来しつつも右掌を天空に掲げ屹立を保つレイラに向けて闇の玉座に座す淫魔女王は新たな邪笑を浮かべた。
もっと観劇していたい一幕だが、余り欲をかいてメインイベントに差し支えては本末転倒だし、哀れな獲物の下ごしらえはもう十分だ。
ダークパープルのマニキュアに彩られた指先が玉座の魔石を再び撫で、この魔塞と獲物が嬲られる海岸へ異次元空間越しに魔力信号が送られた。
その内容はレイラを責め続ける触手群へのパワーセーブ信号。
無論、低下数値はレイラに怪しまれない程度に。
ーーーーー締め付けが…緩んだ…の……?
変わらず触手による愛撫責めは続いているが、僅かだが先程よりも力や動きが緩んだ気がする、両胸に吸いついている吸盤触手の燐光も心なしか弱まっていた。
これは初めての、あるいは最後のチャンスかもしれない。
如何なる理由かはわからない、だが詮索している余裕は残されていなかった。
全身の力を振り絞り、驚異的な精神力で遂にトランスファーに必要な聖霊エナジーを収斂させたレイラは聖呪を叫ぶ。
「聖なる青き雷龍に申し上げ奉らん!御身の聖鱗と爪牙とを我が身に被せ併せ猛き戦乙女の剣尖と為れぇぇーーー!!!」
天空を貫くように一条の神々しい輝きの稲妻がレイラに走り、次の瞬間まさしく新星爆発ーーノヴァを彷彿させる凄まじい光球が海浜に出現した。
【 To be continued】
今回で終わらせるつもりがテキスト量が膨張しましてとりあえず分割です。
次こそはウルトラマンみたいなモードのレイちゃんが出ます。
一年近く前の絵をそのままというのもなんですので、多少の手直しはするつもりです。
できれば新規絵の一枚くらいは付けたいですね。
【おまけ】
作ってはみたものの、流れ的に使う場所が無かった乳ポロ差分をおっぱい供養(^◇^;)
ついでにツイッター上で妙に人気のあった催淫マスク付き差分もノートリミングサイズで。