かねてより闘病中であった聖悠紀先生が去る2022年10月30日に亡くなっていた事が先日伝えられました。聖先生は「超人ロック」を始め様々な作品を発表しSF漫画の代表格の1人です。また「闘将ダイモス」などでキャラクターデザインを担当されるなどアニメ界でも活躍された方でした。最初の宇宙戦艦ヤマトのコミカライズを担当された方としてヤマト界隈でも知られている方です。
1967年に同人サークル「作画グループ」の肉筆回覧誌で産声をあげた超人ロックは1970年代半ば頃に商業誌への連載によってSF漫画としての確固たる地位を確立します。今回の表題の艦艇群はその頃に描かれた「コズミックゲーム」、「新世界戦隊」、「魔女の世紀」などの時代に登場した第一期銀河連邦の宇宙艦隊に所属する艦艇です。ハイパードライブ航法を完成させ超光速航行が可能になって200年位した頃からの艦艇群。艦隊戦では光学兵器、対惑星では反物質や核といった破壊力の高い様々な弾頭を持つミサイルで武装し、戦艦などは一隻で惑星を壊滅させる程の力をもっていました。作品はあくまでロックを始めとするエスパーや人間のドラマがメインでこの宇宙艦隊も道具立ての一つに過ぎなかったのですが、1970年代で明確な組織を持った宇宙艦隊が登場する代表的な作品として超人ロックは記憶されるべきと私は考えます。
デザインは日本というよりは海外SFの流れを汲む感じでプリミティブな図形を組み合わせたものが多かったですがそこは聖先生のセンスでスマートにまとめられています。日本産の宇宙艦隊としては異色な存在でしたがそこがまた魅力的でした。
今回の絵はラフですが出来れば来年のロックの日(6/9)にはカラーで完成させたいところです。
以前に描いたものをもう一つ。銀河連邦形成以前の太陽系連合と植民惑星の対立を描いた「ロンウォールの嵐」、太陽系連合で開発を進めていたサイボーグ技術を適応させた人間「サイバー」の技術的欠陥に起因する反乱を描いた「サイバージェノサイド」などに出てきた太陽系連合の艦艇です。こちらはHDドライブ搭載ながら従来のロケットの延長線上にある感じのデザインでこちらもまた魅力的です。
足掛け50年に及んだ超人ロックシリーズなのでメカ的にもまだまだ追い切れないところが沢山ありますが、折を見てまた触れられればいいなと思います。
まずは聖先生お疲れ様でした。安らかにお眠りください。