この世界線の政府が作った謎法律、『衣服着用禁止区間』。
これに指定された区域では衣服や下着を着用してはならない。
……で、『衣服着用禁止区間』で着衣を取り締まる警官は当然衣服を着用できないのでこうなりますよねっていうのがこの世界線の要点です。
ついにこの日が来てしまった。
着衣取り締まり係に転属された初日。
衣服着用禁止区間では当然服を着ることは出来ない――
『あら今日から?大変ね~ww』
別配属の同期が煽ってくる……
とうとう裸で外に出てしまった……
プライベートでも衣服着用禁止区間には近づかないようにしていたので今回が初めてだ。
『こっちですよ~』
署の駐車場で紅先輩が待っていた。
『慣れるまでは大変かもしれないけど頑張ってくださいね』
先輩は励ましてくれるが気は重い……
現場に着いてしまった……
街中に、裸で……
この街は異常だ。
皆が裸で歩いている……
自分だけ裸ではないのがまだ救いではあるが……
『ほら、しっかり立って。市民の手本にならなければいけませんよ』
「はい……」
しばし後――
『え、事故ですか!?わかりました』
「!?」
『輝夜さん、無線が入りました!
人手が足りないので事故現場へ応援に行きます!すぐ車に乗ってください!』
「えっ!?このまま行くんですか!?」
『緊急です!』
信号機をなぎ倒す事故だったため、交通整理を手伝うことになってしまった。
衣服着用禁止区間ではないので、裸なのは自分と先輩だけだ……
ざわ… ざわ…
当然注目の的である。
(こんなことって……!)
なんやかんやあって全裸で犯人とカーチェイスをする輝夜
(締め方に困って突然のダイジェスト)
不幸にも『衣服着用禁止区間』の着衣取り締まりに配属されてしまった輝夜。
彼女の明日はどっちだ……!
装備は大事ですから、厳密にチェックしなければいけませんね!