そして、新しい年度が始まった。我々はF高野球部寮のスタッフとして――あるいは、ダークノアの尖兵として――活動を開始した。 「今日から、皆様のサポートをさせていただく、新しい管理人の島田と言います」 「「「よろしくお願いします!!」」」 私の目の前にずらりと並んだ坊主頭の球児たちの声が、食堂を兼ねた多目的室に響き渡る。 「スタッフの紹介をさせていただきます。こちらは調理をメインで担当する樋口です」 「……っス」 樋口は大きな体を少し丸めて、ぺこりと会釈した。 「「よろしくお願いします!」」 「そして、副管理人の宮本」 「よろしくお願いします」 宮本はその整った顔でにこりと微笑んだ。部員たちが同じように返事をする。 「今までの寮のスタッフさんから急に変更になって、戸惑う方も多いと思います。私たちも一日でも早く万全の体制を整えられるように、最大限努力するつもりです――もしかすると聞いているかもしれないけれど、私たちは皆野球経験者なので、そういった面からも皆さんのサポートができたらな、と思っています。何か悩んでいることなどありましたら、遠慮なく相談してくれると嬉しいです」 「「「はい!」」」 「では、これからよろしくお願いします」 「「「オナシャッス!」」」 部員たちは立ち上がって、散り散りに食堂を出ていく。 「遠藤君!」 俺はその中の、一際大きな後ろ姿に呼びかける。 「はい、なんでしょう」 振り返ったのは、野球部主将、遠藤勇。 白のTシャツにスウェットのハーフパンツというラフな格好だが、その上から恵まれた体格であることがわかる。シャツの裾から覗く腕にはしっかりと鍛えられた筋肉が蓄えられている。精悍な顔つきは大人びているが、表情にどこか幼さも感じさせる。快活な人柄で人望も厚い、この部の頼れるキャプテンだ。 「いえ、しっかりと挨拶していなかったなと思いまして」 「ああ、そんな……大丈夫っスよ」 俺が手を差し出すと、その手をぎゅっと握り返して言う。 「これから、お世話になります」 「いえいえ、こちらも、全力でサポートしますので、よろしくお願いします」 「皆さんの経歴、見ました。すごいっスね」 「ああ、いえ。そんな」 「うちの学校は甲子園常連校だから、やっぱりプレッシャーもすごくて。去年はそれが悪く影響しちゃったと思うんで、甲子園に出場されている皆さんに、色々メンタルケアとかもお願いしたいです」 なるほど、さすが主将。状況をしっかりと分析している。 「もちろんです、我々にできることは、なんでも」 「よろしくお願いします!」 そう言って笑う遠藤の顔は、眩しいほどに爽やかだった。 遠藤は手を離すと、出口で待つエースピッチャーの林のもとへ向かった。林は我々を見てぺこりと頭を下げ、二人で部屋を出ていった。 * 夏の大会に向けての本格的な練習が始まっている。 三年は最後の大会だ。大会で負ければ、彼らの高校生活での部活動は終了となる。 それまでの間に、彼らに【本当の使命】を教えてやらねばならない。 無論、彼らには優秀な選手として、大会で好成績を残してもらう。 それは、この野球部寮に今後【新たな獲物】を、より【優秀な素体】を招き入れるためだ。 彼らは喜んで、自らエサになる道を選ぶことになるだろう。 新学期の幕が開け、授業が始まった。朝練へ向かう彼らを見送って数時間、彼らの本文は勉強なので、当然、寮には今誰もいない。広い寮の中はがらんと静まり返っている。 寮のスタッフとしての仕事ももちろんなくはないが、時間には余裕がある。 俺は管理人室のラックにぶら下がっているマスターキーを取り出す。くるくると鍵を指先で回し、口笛を吹きながら廊下を歩く。そして、部員たちの部屋の鍵穴にマスターキーを挿しこんだ。 当然、鍵はすんなりと開いた。 一年生は相部屋だが、上級生は個人部屋だ。 俺は二年の篠原秀太郎の部屋に入った。決して整っているとは言えないが、愛嬌のある顔をしており、野球部のムードメーカー的存在だ。 部屋には、ムワッと雄の若いにおいが立ち込めている。 脱ぎ捨てられた服が床に落ちている。俺は天井を見上げる。 春合宿に学生が出払っている間に設置したカメラが、そこにあるはずだ。当然、室内からは確認できないようになっている。 他人の生活スペースに踏み込むというのは、なんとも言えない背徳感がある。 ベッドを見ると、真っ黒い枕カバーがかかっている。ちょうどいい。俺はペニスを取り出し、そこに落ちていた服を顔に押し当てて雄の臭気を肺に取り込みながらオナニーに耽った。 「あぁ、くっせぇー、ガキくせぇ球児のにおい、最高ッ♡」 汗のにおいと体臭の混ざり合ったにおいを嗅ぎ、俺はすぐに絶頂に達した。 どぷっ♡どぷっ♡ 溢れ出た精液が、枕カバーにかかる。ふう、ふうと射精後の荒い呼吸をしながら、俺は手で枕カバーに黒精を塗り込んだ。 部屋を出て浴場に向かう。宮本がタイルにモップをかけているところだった。 「おう、やってるな」 「ッス! お疲れ様ですッ」 宮本が返事する。当の宮本は真っ黒いスウツに全身を包んでいる――ダークノアの戦闘員としての【正装】だ。部員たちがいないのだから、戦闘員としてあるべき姿になっているのは当然だった。 俺は宮本に後ろから抱きついて、淫乱に育った乳首を刺激してやる。 「んァッ♡」 宮本がその綺麗な顔を淫蕩に歪めて声を漏らす。 「気持ちいいかぁ? んん?」 コリ♡コリ♡ 勃起した乳首を爪先でしごいてやる。ぷっくりと浮かんだ乳首。スウツに包まれて真っ黒いそれは、いやらしく浴室の暖色照明を照り返している。 「はぁー♡ あっ、はぁッ♡」 「乳首だけでもイケるか?」 俺が耳元で囁くと、 「もちろん、ですッ……♡俺はァッ♡ダークノアの淫乱戦闘員です、からぁッ♡」 ちんぽをしごく手を離し、両手を気をつけのように体の横に当てる。カラン、とモップが床に倒れた。ビクッ♡ビクッ♡とちんぽが上下に揺れて先走りを撒き散らす。俺は耳を舐め、 「っし、いいぞ、射精を許可する、思いっきりぶっ放せ!」 「ハイッッ♡射精ッ♡しますッ♡ダーク様に絶対の、永遠の忠誠をォォオオッ♡」 ビン!と体を強く引き攣らせ、ちんぽが震えるとその先端から夥しい量の黒精が溢れ出た。 ビュルルルルっ♡♡♡ 「いいぞ、もっと出せ、お前の黒精があいつらを戦闘員に改造するんだぜ!」 「はぁァアっ♡サイコーッ♡あいつらをぉッ♡改造ッッ♡」 俺は組織への改造に強く反抗し、抵抗していた宮本の姿を思い出した。 『俺はッッ……お前らみたいな変態には……絶対にならねぇ…!』 そう言い、ギリッと俺を睨み返してきた宮本。それが今や、 「あぁっ俺変態♡変態戦闘員ですッ♡球児たちを改造いたしますッ♡最高ッ♡最高ッ♡」 黒精がまるで洗剤でも撒き散らすみたいに風呂場のタイルに広がっていく。いや、それは文字通り洗剤なのだ。あいつらの脳を綺麗に洗って、染め上げるための洗剤だ。 風呂場に充満し、湯気で気化したダークパワーが、知らず知らずのうちにあいつらに精神を蝕むことになるだろう。 俺は宮本にしっかりと【清掃】を命じて風呂場を出た。 授業が終わり、部活が終わる。時刻はすっかり夜だ。 部員たちが練習に疲れて帰ってくる。 彼らを出迎えるのは、調理スタッフの樋口が作った栄養満点の料理だ。バランスを考慮しながら、運動部の食欲にも応えられるボリューム。 「うわぁ、今日もすごいな」 部員たちの感嘆の声があがる。うまそうなにおいに鼻をひくつかせる部員もいる。 以前のスタッフの料理も好評だったようだが、樋口の料理の腕も負けてはいないし――何よりも、特別な【スパイス】が効いた料理だ。こいつらの食欲――いや、性欲旺盛な肉体には、効果絶大だろう。 今日のメニューは酢豚だった。光をうまそうに照り返すその甘だれの中には、極上の【スパイス】が入っている。 「今日もお疲れッした!それじゃあ、……いただきます!」 遠藤の号令に合わせて、「「「いただきます!」」」とパチンと手を打ち合わせながら部員が言う。辛抱たまらず、といった様子で部員たちはガツガツと白米と酢豚を掻き込んでいく。 体が大きく育った三年は、当然よく食べる。その最たる例は、主将の遠藤だ。 「うまいなぁ!」 なんて呑気なことを言いながら、まるで飲み物でも飲むみたいに茶碗を傾けて白米を流し込む。そのまま、酢豚の皿も空にしていた。 その隣の林は、遠藤ほどの体のボリュームはないように見えるが、意外にもしっかりと食事をしていた。運動量が多かったのだろう。 「あ、……おかわり、いっスか?」 遠藤が言うと、樋口がのっそりと動いて皿と茶碗を回収する。 遠藤は自分の食べているものに、目の前の大男の射精した【黒精】が含まれているなどと、微塵も思わないことだろう。 樋口がキッチンに下がったので、後を追う。 キッチンの中は、むわっと濃い雄のにおい――樋口の体臭と、ザーメン臭に充ちていた。 「すげぇにおいだ」 「っス」 樋口は表情を崩さず、黙々と白米を茶碗によそう。 視線を下ろすと、ショートパンツには膨らみがしっかりとできている。先走りのシミがじわりと滲んでいた。 「淫乱なのはいいが、あいつらには気づかれるなよ」 そこを見たまま俺が言うと、 「もちろんっス。そんなヘマはしません」 樋口はそう言い、皿をおもむろに股間の前に持っていく。そのままズボンを下ろして、 「っス、射精します、俺の黒精であいつらを中から変態戦闘員に改造します!」 そう言い、残った甘だれに黒精をブレンドした。そのまま、豚肉やピーマンを上から盛り付け、ぐるぐるとかき混ぜる。 「できあがり、だな」 「っス」 皿を持って、樋口は食堂へと戻っていった。 ご飯を食べ終わった部員たちが各々自室へ向かう。 風呂に向かった部員もいる。 俺は食堂でそれを見送ると、管理人室へ戻る。モニタをつけ、カメラの映像を確認する。画面が切り替わり、部員たちのプライベートが晒される。 さっそくムラムラした部員がいるようだ。 オナニーに励む声が聞こえてくる。篠原だ。 哀れな篠原は、自分の枕に何がしこまれたかも知らず、うつ伏せ床オナに耽っている。 「んぁッ♡なん、で、……こんな、ムラムラすんだぁッ♡」 ぐい♡ぐい♡と容赦なく腰を布団に押し付ける篠原。汗がじわりと滲んでいるのがわかる。画面越しにも若いオスのにおいがぷんと漂ってきそうだ。 「うん、……なかなか、順調だな」 ギィ、と椅子を回転させる。――俺の目の前には、野球のユニフォームに身を包んだ宮本と樋口の姿があった。俺の背後のPCからは、相変わらずオナ猿になった篠原の嬌声が聞こえている。 宮本も樋口も、まるで軍人のようにピシリと直立し、手を後ろで組んでいる。二人とも、鍛えられた肉体がパツパツにユニフォームにシワを寄せている。俺は立ち上がった。光のない目で正面を見つめる宮本に問いかける。 「擬態ではなく、本物のユニフォームを着るのはどうだ?」 言いながら、つう、とその股間の膨らみを指で撫でてやる。 「ッ、ハイ!野球のユニフォームを着るのは、とてもキモチイイっス!」 「野球部出身なのに、ユニフォームを着て興奮してるのか?」 「ハイ!俺は変態ホモ戦闘員なので、野球のユニフォームを着て興奮しています!」 真剣な表情でそう宣誓する宮本。俺は隣の樋口に向き直った。樋口の逞しい肉体は、宮本よりも強くその存在をユニフォームの中で主張している。 「お前もか?」 「っス!俺も、野球のユニフォームを着て、興奮する変態戦闘員ッス!」 樋口が低い声で、はっきりと言う。 「お前の淫乱乳首が、ユニフォームに浮かんでるな」 そう言い、樋口のユニフォームの上からでもわかるくらいに育った乳首をぐいっとつねる。その嗜虐的な行為すら、樋口にはご褒美だ。 「ッ……♡」 樋口が顔を歪ませる。 「気持ちいいよなあ?」 「ッ、ス!乳首サイコーにキモチイイっス!」 宮本の股間にも、樋口の股間にも、先走りのシミができていた。じわっと滲んだ黒いシミ。 「汚しちまってるなあ、……現役球児の、ユニフォームを。お前たちの変態汁で」 そう、彼らが着ているのは、先ほどまでこの寮生たちが練習で着込んでいたユニフォームだ。宮本は林の、樋口は遠藤のものを着ている。いくら球児たちが鍛えているとはいえ、大人の二人――特に樋口と比べれば――まだまだ未発達だ。二人の体はパツパツにそのシルエットを浮かび上がらせている。 「変態汁で未改造ノンケ球児のユニフォームを汚す気分はどうだ?」 宮本の股間のシミに指を当て、とろっと糸を引かせて問いかける。 「サイッコー……っスぅ♡現役球児のユニ汚すの……すげぇ興奮します♡」 宮本がうっとり言う。 樋口を見ると、フーッフーッと洗い呼吸を抑え込んでいた。 俺は再び椅子に腰掛け、足を組んで言った。 「いいだろう、今日は自由に絡み合って、好きなだけそのユニフォームを汚せ」 ぱちん! と指を鳴らした。 二人はバッと体制を変え、激しく互いを抱き寄せるとキスをしだした。じゅるじゅるという音と共に、舌が軟体動物のように絡み合う。 宮本がその整った顔を惚けさせて、樋口の肩から胸へ顔を這わせる。 「んぁ、練習後のユニフォーム、くッせぇ♡ガキのオス臭、たまんね♡練習後の汗のにおいッ♡」 ちゅうちゅうと汗を吸い上げるように、ユニフォームに吸い付く宮本。樋口も腕を上げて、自らのワキに鼻を寄せにおいを嗅ぐ。そこからは、ぷんと遠藤のにおいが漂った。 「んぁ、にげぇにおいするっ♡くっせ♡あんな顔してこんなにおいさせて♡変態の素質あるなっ♡」 まさか、寮のスタッフが、洗濯に出したユニフォームでこんな淫行に耽っているなどと、誰も想像できないだろう。絡み合う二人に背を向けて、俺はもう一度モニターを見た。篠原は果て、精子をシーツに放っていた。 林の監視カメラの映像を開く。 林は何か文庫本を読んでいるようだった。まじめな顔で読書している彼だったが――何か苦しそうに顔を歪めると、文庫本を机の上に置いて、ベッドへ向かった。 そのまま、ズボンを下ろし、現れた形の綺麗なちんぽを右手で掴む。 ――どうやら、順調なようだ。 背後で宮本と樋口の達する声を聞きながら、林が左手を乳首へと伸ばすのを俺は観察していた。