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ザ・ドッグトレーナー #9『0日目夕食(下半身ルート)』 (⇔7)

#9 ――下半身開発及び感度チェック後、夕の食卓にて。 「っで……エリナはどう感じた? 今回の依頼品に触れてみて……」  テーブルの前にはエリナが作ってくれた数々の料理が並び、貴女とソフィアはそれに舌鼓を打ちつつエリナに今日の所感を確認する。 「そうですわね……。まぁ、性格の方は気が強くてわたくしに対する拒絶感も生まれたようで、ちょっと扱いにくく感じはしましたが……」  皮までこんがりキツネ色に熱を入れられた骨付きのローストチキンに、色鮮やかなハーブと根菜の敷き詰められた野菜バスケット……焼きたてのパンに、カボチャのスープ……と、最初の大仕事をこなしたとは思えない豪勢な食事が食卓には並べられ、あなたはそれらの食事に絶えず目移りを余儀なくされている。 「そうね、私も……警戒心が強い印象を受けたわ。今後の調教でも……その部分は難儀しそうよね……」  元々料理を作るのは得意だったと言うだけあってエリナの作る食事は、味付けから焼き加減に至るまでまるでプロのシェフを雇って作らせたかのような完璧なモノが出されてくる。  ただ水洗いしただけであろう野菜類でさえも、彼女特製のドレッシングが和えられれば魔法をかけたのではないかと疑うレベルで主食にも劣らない美味が引き出される。  野菜だけでもそう感じるのだから、主食であるこのローストチキンの味付けは神掛かって美味なのは言うまでもない。 「弱点開発の方は、指示通り足の裏がもっとも弱くなる様仕向けたつもりですが……それ以外の部位も下半身であれば概ね弱く出来たんじゃないかと思っていますわ」 「うん、足の裏は言わずもがなだけど……鼠径部とか膝の裏とかも良い感じに効いてたわよね?」 「ですわね。参考程度に点数で表現してみますが……足の裏が100点満点で言う所の100点に仕立て上げたとすると、鼠径部は80点……内太腿は70点……膝の裏はまぁ……65点、と言ったところでしょうか……」 「……後は足の甲とか脛とかもボチボチ効いてたわよね?」 「その辺は……まぁ、50点以下だと判断はしましたけど、それでも普通の女子よりかは弱い印象は受けました」 「身体自体が普通の女子より敏感だった……って事?」 「性格は見ての通り、まだ反抗的で強気な印象ですけど……身体の反応の方は刺激に素直で分かりやすく、調教はしやすい部類だと感じましたわ」 「ふむ……。後はあの強情そうな性格をどうにかしないと……か……」 「それは、明日のわたくしの調教次第……って事ですわよね?」 「そうね。少なくとも明日の調教で、彼女を第二段階まで引き上げられないと……日数的に厳しくなると思う……」 「今は第一段階の拒絶期……。何を言っても拒絶してくるイヤイヤ期ですわよね?」 「えぇ。ここから第二段階の“逃避期”に運ぶには……彼女の性格上、今日以上の苦しみを与えないと次の段階に移行するのは難しいと思うわ」 「っとなると……明日は弱点にした下半身を手を抜かず徹底して責めないといけませんわね……」 「そうね。でもそうは言っても彼女の体力とかもあるから……あまりだらだらと責めすぎても途中で気絶とかされかねない……」 「うぅ、って事は……短時間で出来る限りの苦痛を与えないと……ってやつですわよね? わたくし……そういうの苦手なのですが……」 「あんた……焦らしてイジメるの好きだもんね?」 「……はい……ぃ♥」 「まぁ、そこはマスターがちゃんと指示してくださるでしょうし……責め方とかはマスターに判断して貰いましょ? ね? マスター?」  スパイスと良質な脂が絡み合ったチキンの皮とご飯を同時に掻き込み、ムシャムシャと咀嚼していたあなたに突然そのような言葉のパスが来たものだから、食事が気管に入って思わず咽てしまう。  そんなあなたを見てソフィアは「ほらぁ! 慌てないで下さいよ……全く」と呆れた溜息をついて、あなたの背に手を回し優しく摩って介抱してくれた。  そして、ある程度咳き込みが落ち着いた頃合いを見計らってあなたは、改めて場を仕切り直す咳払いをつき……二人の顔を見渡した。  ソフィアはあなたに聞こえる様に「ヤレヤレ」と言葉を零しあなたの背中から手を離していく。エリナはその様子を見て微笑ましいと言いたげな笑みを口に含ませ、閉じているんだか開いているのだか良く分からない目で柔らかい笑顔をコチラに向けていた。 「でも……マスターもマスターで“好みの部位を責めさせたい”って考えちゃう悪癖があったりしますからねぇ~。明日は……そういうの抜きで指示をお願いしますよぉ~?」  怪しむ様なジト目であなたを見るソフィアにタジタジになりながらも、あなたはもう一度頭を縦に振って彼女に「任せておきなさい」とわざとらしく胸を張って伝えた。  それからしばらく談笑を楽しみつつ初日の報告会を終えた各々は、それぞれ残された仕事をこなしつつシャワーを浴びて明日へ備えるべくそれぞれの床に就くのだった。  →#16へ


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