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ザ・ドッグトレーナー #3『ルールと契約』 (⇔2)

#3 ――翌朝 屋敷玄関 「あらあらあら、ごきげんよう? トレーナーさんにソフィアちゃん……お出迎えしてくれて嬉しいわ♥」  予定していた時間丁度に呼び鈴を鳴らし扉を開いて入ってきたのは、依頼主のルルシア・ライラック嬢その人だった。  背はソフィアよりも低く子供っぽい発育をしているが、着ている服は真っ赤なドレスに大袈裟なフリルをあしらったフレアスカート……と、ちゃんとお金持ちのお嬢様な格好をしている。  片手にいつも広げて持っている毛羽ったいセンスを口元に構え、そのセンスの上から伺う意地悪そうな顔と金色の長い縦巻き髪が“悪役令嬢”を彷彿とさせる印象をあなたに植え付ける。 「ようこそいらっしゃいましたルルシア様。よろしければ中でお紅茶でも……」  黒くて地味な印象を与えてしまうメイド服姿のマーガレット姉妹では彼女の煌びやかさには到底敵わないが、彼女の唯一の欠点である“発育の悪さ”だけはあのソフィアであっても勝ててしまう程で……  ソフィアも彼女に対して粗相があってはいけないと、常に膝を折り低い姿勢を保って接客に当たっている。 「あぁ、うん、結構よ。今日は依頼のついでに街へお茶しに行く予定だったから……また今度お願いするわね、個・人・的に♥」  ルルシア嬢はそういう隙の無い接客をするソフィアの事が大のお気に入りで……逆に発育が姉を越え立派に育ってしまっているエリナには、同じ接客をしていてもライバル心剥き出しでバチバチに煽ってきたりもする。 「今日は……あの生意気デカ乳妹は……居ないようね?」  だから当然、エリナは奥で控えさせている。エリナもエリナで煽られればそれに言い返してしまうという見た目以上の気丈さを持ち合わせてしまっている為……彼女を接客に出してしまえば、お互い煽り合って話が全然進まなくなるのは分かりきっている事だから……。 「フン! 今度顔を見たら、この手でくすぐってやろうと思ってたけど……居ないんならまぁ良いわ……」  とまぁ、彼女達は煽り合ってはいるが別段関係が悪いという訳ではない。ルルシア嬢もエリナの事は嫌いでない様子だし、エリナも彼女の事を楽しそうに煽っていたりもしている……  子供っぽい同士というか……何というか……  時々どっちが年上か分からなく思えてきてしまう(実際にはルルシア嬢の方がエリナやソフィアよりも年上ではあるのだが) 「さて……早速だけど、今回の依頼と条件を……今からチャチャっと話しても良いかしら?」  軽口を叩いたと思えば、依頼の話になるとスッと真面目な顔に戻すルルシア嬢。その顔を見てあなたは緊張が一気に高まりゴクリと生唾を飲み干した。 「今回の依頼は前と同じで“快楽奴隷”の調教よ。もう少ししたら奴隷“候補”が届くはずだから、彼女を従順にさせつつ、くすぐりの苦痛を快感に覚えるよう調教して頂戴?」  前回の依頼も……確か快楽奴隷の調教だった。快楽奴隷とは、最終的にくすぐりを苦痛ではなく快楽として認識出来るようになるよう調教を加えるのが目的となる。  前回の時は奴隷候補の女性がかなり気弱で……調教に対して素直に応えていた為やり易く感じたが……実は苦痛を快楽に認識させるという調教は難しい部類に入る。  そもそもマゾ的な素質があるならば苦労しないが、そうでない奴隷の方が殆どだ……  自分をノーマルだと思っている奴隷を無理やりマゾ気質に仕立て上げなくてはならないというのは中々に骨が折れる作業なのだ。  だから10日もかかってしまった。7日でやれと言われたところを……10日も…… 「っで、今回は前回と違ってもう一つお願いしたいことがあるんだけど……聞いてくださる?」  そう聞いて今回の依頼の“条件”を突きつけられるか? とあなたは身構えたが、どうやらその“お願いしたい事”というのは条件の方ではなく個人的に追加したいと思っていた依頼のようで…… 「奴隷を従順にして……苦痛を快楽に感じるようなカラダにして貰った“後”なんだけど……」  と、言いづらそうにモジモジしながら口ごもると、 「出来れば……その奴隷ちゃんに……あなた達のくすぐりテクニックを……教え込んであげて欲しいなぁって……思っているの♥」  ……このようなお願いをして頬を染めて見せた。 「あ、も、勿論! 出来たらで良いわ! 余裕が無ければ……別にいいんだけど。もしそこまでヤってくれるんだったら、追加の報酬も用意させて頂くからっ!」  あなたとソフィアは顔を見合わせ、その要求に首を横に捻るが……まぁ、彼女の言わんとする事は理解出来る。  要は……自分もその奴隷に“責められたい”という願望を持っているという事だろう。  ルルシア嬢は責めるのは勿論“責められる”のも好んでいるという……両刀の性癖をお持ちだ。だから、奴隷にも責めさせてイジメて貰いたいと思っていたのだろう……自分の事を…… 「あなた達の手腕なら、きっと……奴隷にソッチの方を覚えさせても私を満足させられるって……思っているわ♥ だって……今までの二人も……私の好み通りの女子に育ってくれているのだもの♥」  腰をくねらせ頬を赤く染めて恥ずかしそうにそう語るルルシア嬢の顔は、年頃の乙女の様な恥じらう表情を見せている為可愛くも映る。しかし、あなたは知っている……彼女が一旦責めに転じればどれだけサディスティックに奴隷をイジメ始めるかを……。  だからきっと……ただ“責められたい”という願望だけでそれを覚えさせたい訳ではないのだろう。  昨日のエリナとは逆で……自分が先にイジメられる事によって、後にやってくるであろう“仕返し”の時間がより濃密な責めの時間になると考えての事だ。された仕返しを思う存分にしたいから、敢えて責めさせるシチュエーションを作りたいのだろう。その苦痛が大きければ大きい程……仕返しの期待も高まる。だから、覚えさせたいと思っているのだ……調教師が行う“くすぐる側の責め方”というモノを。 「まぁ、それは……追加の依頼……という事だからオマケ程度に考えて貰っていてもいいのだけど……こらから付ける“条件”の方は今回はしっかり守って貰おうと思っているわ」  恥じらう顔を見せたかと思えば、条件の話になるとまた顔がスッと真顔に戻る。その影を帯びた顔と妖しく浮かべられている口元の笑みに……あなたは再び生唾を飲み込まされる。 「今回の条件は……全ての工程を5日間で行う事! 今日は含めず明日から5日目である“金曜日の夜”までに最低水準以上の奴隷に仕上げておくのが条件! 金曜日の夜には私自ら迎えに行くから……それまでに調教を終えておきなさい?」 「い、5日っッ!? る、ルルシア様? それは……本気で仰っているのですか!?」  ルルシア嬢の出した条件にソフィアは目を見開かせ食い気味に質問を返してしまう。ルルシア嬢はそんなソフィアに向かって咳払いを一つ零し真面目な顔で返事を返す。 「勿論本気よ。かなり厳しい条件にしたけど……でももし、それが達成できたなら、報酬を“倍”にアップさせて支払わせて頂くわ」  報酬を倍……っ!? その言葉を聞いた瞬間、電撃を受けるような衝撃をあなたは受けた。  なにせ、通常の報酬でも高級車が2台は買えてしまえる程の高額な金額を払って貰えるのに……条件をクリア出来ればそれが倍に増えるのだ……。それは流石に貰い過ぎになってしまうのではないかとさえ思えてしまう破格の報酬になるのは間違いない。  しかし……その分、彼女が言うように条件はかなり厳しく設定されている。  前回の7日間までに仕上げろという条件でもクリア出来なかったのに、今回はそれよりさらに短い5日間という制限だ。それにプラスして責めの方法も教えるとなれば……中々に厳しい。 「マスター。5日は……流石に厳しい……ですよね?」  ソフィアもこの条件の厳しさに小声で苦言を呈してくれている。  確かに……前回と同じ条件であれば、クリアすることはほぼ不可能だと思える。まだどのような奴隷が届くか見てもいないのだから調教の計画も立てられていないし、そもそも奴隷を見ない事には終了の目途も立てられない。そんな中で……前回よりも調教の期間が短いとなると……   「ルルシア様……せめて前回と同じか……あと1日でも増やせないでしょうか? 5日では……奴隷にくすぐりを教え込むどころか、その前段階である“従順にさせる”という工程も怪しくなってしまいます……」  期限の短さをがどれ程調教のやりにくさに直結しているかは、調教を実際に行っているソフィアの方がより鮮明に感じられる。彼女も条件を聞いてザックリした調教スケジュールを頭の中で立ててみただろうけど、この期限の短さでは相当厳しいと早々に白旗を振った筈だ。実際あなたも白旗を振りかけている。この条件は無理だと…… 「駄目よ。今回は5日間って決めたの! 折角相性の良さそうな奴隷候補を見つけて購入したというのにまた10日も待たされるなんて……気がおかしくなるわ! だから今回はその半分! 5日間でやりなさい! これは絶対条件よ!」  しかし、白旗を振っていたのはどうやら我々だけではないようで……ルルシア嬢の方も、調教に長い時間を使われることに苦痛を感じていたようだ。  その気持ちも……まぁ分からなくはない。  欲しかった玩具を折角買ったのに“誕生日までお預け”と親に取り上げられた子供の気持ちに近い感情だろう。特に性的趣向に癖のある嬢なのだから……その苦痛はあなたが思う以上に耐え難いモノだと想像もつく。  わがまま放題に育てられたであろう彼女にとって、欲を我慢させられるという行為は……我々が節制の努力をするよりも遥かに耐え難い苦痛を感じるものなのだろう。なにせ……彼女はそもそも“欲を我慢する”という事をしなくていい家庭に生まれたのだから……  「ほら、どうなの? やってくれるの?」  お嬢様のただの我儘だから……と突っぱねたい気持ちも多少はあるが、しかしその苦痛は期待の裏返しであるとも言えるから邪険にも出来ない。奴隷に対する熱の入れようや我々への期待が高いからこそ苦痛の度合いも比例して強くなっている筈なのだから……そういう期待にはなるべく応えてあげたいとも思っている。  難しい注文だが、どうにか……彼女の要望を聞き遂げたあげたい……そう思っているのがあなたの本音だ…… 「マスター? やはり……難しい……ですよね? 5日間なんて……」  条件は確かに厳しいが……しかし、今までの様にダラダラと時間をかけて調教するよりはメリハリがあってやり易くなるかもしれない。短いなりにしっかり調教計画を立てて……その計画通りに調教を進めれば1日の目的やら課題やらもハッキリして、何をすればいいかが分かりやすくなる。時間が限られているからこそ……無駄のない調教を行えると思えば、5日間という時間はギリギリでもあり適正であるとも言える。  それに……あの期日を延長してしまった前回の依頼からそこそこに時間は経っている。その間にマーガレット姉妹へはくすぐりの調教方法の強化を幾度となく施してきたのだから、全く前回と同じという状況には陥らない筈だ。  今ならば……その条件でもやり遂げられるかもしれない。  例え5日という短い時間であっても、以前の二人とは違うのだからやれない事は無い筈だ。  あなたはそう頭の中で完結させ、ルルシア嬢の出した条件に頭を縦に振ろうと彼女の方に視線を向けた。するとそれを見たルルシア嬢はニッと笑みを浮かべ…… 「あぁ、そうそう。前にチラッと言ったと思うけど……今回の条件は、クリア出来なかったら“罰”を与える事にしてるから……そのつもりで♥」  センスで口元を隠しつつ彼女はそのように言って、あなたの了承に水を差す言葉を挟んできた。 「バツ……? 罰って……なんです?」  カウンターを食らったかのようなその言葉に振りかけた頭を強張らせてしまったあなた……。固まってしまったあなたに代わり今度はソフィアがその罰についての詳細を聞き返してくれた。 「フフフ、聞きたい?」 「はい。教えてください」 「本当は最後まで内緒にしときたかった所だけど……まぁ、秘密にしとくのもフェアじゃないものね? だから……今回はちゃんと教えてあげるわ♥」 「……(ゴクリ)」 「もしも……5日以内に従順な快楽奴隷を調教出来ず、奴隷を返却する事態になった場合は……」 「ば、場合は?」 「その場合は、ソフィアちゃんを1日貸してもらって……私の屋敷でご奉仕をして貰う……っていう罰を組もうと思っているの♥」  っと答え、鋭い目をあなたとソフィアに向けなおした。 「えっ!? わ、わ、私が……ルルシア様の所で……ご奉仕を?」  突然の名指しに戸惑うソフィア。キョロキョロと私の顔とルルシア嬢の顔を交互に伺い、それ以上の言葉が出せなくなってしまう。 「あぁ、奉仕って言ってもお掃除とか食事の配膳とかの……メイドさん的な奉仕じゃないわよ? 調教が失敗した時の罰なんだから“それなり”の事はして貰おうって思っているから……♥」 「あっっ……え? そ、それなりって??」 「まぁ……どうしても嫌なら、ソフィアちゃんじゃなくても……百歩譲って……あの生意気なエリナの方でも別にいいけど……。出来ればソフィアちゃんの方が私個人的には良いなぁって思ってる♥」  あまりに想定していなかったその条件に、あなたも言葉を失い呆然としてしまう。  そんなあなたを見たソフィアは額に汗を滲ませながらも……   「あ、あの……ご奉仕って……どんな事を……したら良いのでしょう?」  と、地雷を踏む様な質問を返してしまう。その言葉を聞いたルルシア嬢は待っていましたとばかりセンスを下げ、顔を見せつけるように突き付けて満面の笑みを浮かべ…… 「私への奉仕と言えば……そりゃあ勿論♥ 他の奴隷ちゃんと同じで……私にくすぐられるのよ? 手や足を拘束して……逃げられないようにしてから……ね♥」  と、あっさりと答えて見せた。まぁ、予測は出来ていたとはいえ……現実を突きつけられてしまったソフィアは顔を真っ青に染めて…… 「い、い、嫌です! 私……くすぐるのは得意ですけど……くすぐられるのは好きでもなんでもありませんから……」  と、震えながら抗議した。 「うん♥ 別に好きでなくて構わないわ♪ だって……罰なんだから♥」 「い、いや……それは……そうですけど……」 「嫌がるソフィアちゃんを……抵抗できないようにしてコチョコチョするの……とっても楽しみィ♥ きっと可愛いんだろうなぁ?」 「わ、私……可愛くなんてありません! そ、それに! 身体は不感症で反応もいまいちだろうし……わ、私では……面白くも何ともないと思います……」  「へぇ~不感症なの? だったら……敏感になるお薬も飲ませなくっちゃね♪ 敏感になった身体をまさぐられるのは……とっても快感よぉ♥ 楽しみにしててね?」 「ひぃぃ!? 嫌です! そんなの……自分が自分じゃなくなりそうで……怖い……」 「まぁ、本当に嫌なら別に……エリナの方でも私は全然構わないわよ? あいつにはいつか立場ってモノを分からせたいって思っていた所だから♥」 「あう……うぅ……エリナ? 私じゃなくて……エリナでも良いという事……ですか?」 「そこは、失敗した時にご主人様に選んで貰いなさいな? 別に私はどちらを差し出されても納得はするから……♥」  エリナを差し出せばきっと……募りに募った恨み的な物を発散するような責めを彼女に強いるだろう。優しいエリナはソフィアの身代わりになれるならと快く奉仕に行く事を了承するかもしれない。  しかし、ソフィアもソフィアで……誰よりもエリナを大事に思っているのは間違いない。彼女にエリナを渡せばどんな酷い仕打ちをするか分かっているだろうから……そう易々とは彼女を行かせたりはしないだろう。  責任感の強いソフィアは、きっと地獄を見る事になると分かっていてもエリナを差し出さずに自分が行くと言うかもしれない……  一方のエリナもそんなソフィアに気を遣う事は分かり切っている。だからきっとそういう場面になればあなたが選ばなくてはならなくなるだろう。あなたは、決められない場合に決断を下す……そういう立場の人間なのだから……。 「フフフ……。こうすれば、7日も10日も待たなくても……私好みのプレイが確実に楽しめるようになるでしょ? あなた達は、5日間という与えられた期間で調教をするという目標が出来てメリハリがつくし、私も5日後には確実に何かしらの楽しみが堪能できる……。どう転んだとしてもお互いにウィンウィンで我ながら良い提案だと思わない?」  これは……失敗すれば彼女達にとって大きな試練になってしまうかもしれない。  調教師は奴隷に対して調教を強いる側であり“責める側”である為……“受ける側”になるという想定などしていない。だから、失敗すれば姉妹にとっては想定外の罰を受ける事になる。  だけど……姉妹には申し訳ないが……失敗してもルルシア嬢によって“責められる側”を体感させて貰えるというのは、いい機会だとも思っている。  調教師として必ず備わっていないといけない大事な要素の中に“責められる側の気持ちも想像出来る”という項目があったりもする。  ヤる側はただイジメたい放題に奴隷を弄ぶだけでは勤まらない。今被者がどういう感情を抱いていてどのように接するのが一番効果的かを経験を通して見極められなくてはならない。  彼女達にそれが無いとは言わない。調教を教え込む中で彼女に教え込んできたつもりだから、最低限の経験は得ている筈なのだ。  しかし……それを教えたのが自分だというのが少しの懸念点としてあなたにはあった。  慕い慕われの関係にあるあなたが教えたのだから……感じ方にも与え方にも甘えが出て然るべきだ。  もしかしたら正常に伝わっていない可能性もある……と、そう思っていたりもした。  だから、こういう機会は貴重なのだ。  もしも自分達が奴隷として調教されるとなれば、リアルにどんな気持ちを持つ事になるのか……。それを体感できるかもしれないし、他人にくすぐられるという稀有な機会も得られる。  彼女達の世界は今はこの屋敷の中だけで完結してしまっている為、外の世界はあまり馴染みがない筈だ。だから、そういう“守られた環境ではない場所で責められる”という経験は成長の為の良い刺激になると思っている。  まぁ、失敗しないのであれば(報酬も倍になるし)それに越した事は無いけれど……たとえ失敗しても彼女達の経験になるというのであれば、ワザと失敗させるという事も視野に入ってくる。  お金という観点で言えば……例え物理的に金銭を失っても、その失う過程の経験が値千金であれば報酬以上の価値が得られるとも思う。長い目で見れば……失敗は経験という財産を築く上で必要な事だ。だから、正直……失敗も経験だし成功も経験になり得ると思っている。  確かに……彼女の言うウィンウィンの関係であるという言葉は的を射ている。姉妹にとっては苦行になる事間違いないだろうが……それは今の環境がまだまだ甘いという事を間接的に教えてくれる事にも繋がる。  それを考えれば……こんな機会を与えてくれるルルシアには感謝しかない。自分だけではどうしても施せない教育を彼女自ら施してくれるというのだから……  あなたはその様に頭の中で納得をし、その条件を呑む事をルルシア嬢に伝えた。  当然、罰という言葉だけで怯えて萎縮していたソフィアは、あなたのその了承に文句の一つも言いたげな顔をしていたのだけど……あなたはルルシアに、その条件を呑む代わりにこちらの条件にも了承するよう言葉を添えることであなたの意図を察し彼女も渋々OKを出した。  その条件とは……  1つ……。もしも罰を与えるとしても、必ず24時間という時間を守る事。  2つ……。身体に傷をつけてはならないし、生死にかかわる様な行為に発展させない事。  3つ……。その、罰を受けている様子を動画に撮影し、後でそのマスターテープを自分に届ける事。  という3点を進言した。  それに関してはルルシアも快く条件を呑む事で依頼はしっかりと契約として結ばれる事となったのだった。  3つ目の動画撮影は……まぁ、どんな責めが行われたのかを見て今後の教育方針の参考にしたいと建前では言ったが……ただ単純に彼女達が自分以外に責められてどんな反応をするのか見てみたいという好奇心と願望が殆どであり……その条件だけは細かくカメラの個数やアングルまで要望に入れる程熱望している姿を見せてしまった。  その熱量を見たソフィアはあなたに聞こえないようにそっぽを向いて…… 「……もぅ! この……変態!」  と、ボソッと零すのだった。  →#4へ

Comments

ソフィア推しの方が居てくれましたか!? 嬉しいです✨ 気合い入れて書きますよ♪

ハルカナ

ソフィアちゃんへの罰めちゃくちゃ楽しみです

ナル


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