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ザ・ドッグトレーナー #76『エリナ差出END:B』(⇔75)

#76  ――コチョっ♥ コチョコチョっ♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョッっ♥  メイド達の構えた手が、完全固定され身動きが取れなくされているエリナの足裏に一斉に群がってくすぐりを開始した。  先端の尖った樹脂製の付け爪……その先端が無防備な足裏の上部と下部に分かれ展開しそれぞれの部位をモジョモジョと引っ掻くようにくすぐる。その刺激は、エリナに笑いを堪えさせる暇も与えずに口を開かせ激しい爆笑を引き出していく。 『ぶばっっっは~~~~~っはははははははははははははははははははははははははははははははははははは、やっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、そりぇだめぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ンァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』  指もカカトも足全体さえも微動だにさせて貰えないエリナは、襲い来るメイド達の凶悪なくすぐりに顎を突き上げ背筋運動をするような体勢になりながら笑い狂う。 『ほぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぃえへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ! ぐじゅぐっだいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! あじの裏がぁははははははは、滅茶苦茶にぐじゅぐったいぃぃぃぃっっ!!』  エリナの足裏全体を素早く動き回る10本の爪は時折その爪同士が接触する事もあるがその度にカチャカチャと樹脂特有の乾いた音が鳴り響き、自分は今……ナマの爪ではなく無機質な人工物の爪でくすぐられているのだと自覚させられる。その事が、くすぐりの刺激に特化した物でくすぐられていると意識させられ余計にこそばゆさが増してしまう。だからメイド達は時々ワザと爪同士を接触させて、その音をエリナに聞かせようともしている。 『コチョコチョコチョ~♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョ~♥』 『ひぎぃ~ひひひひひひひひひひひひ、んぁはははははははははははははははははははははは、くひひひひひひひひひひひひひひ、ぇへへへへへへへへへへへへへへへへ、ヒィヒィ!!』  足を動かせない代わりに上半身を激しく左右に捩じって抵抗しようとするエリナだが、少しでも捻ろうとすると伸びきった脇腹の付近が鋭く痛んでしまう。それ故あまり大袈裟には動かす事は出来ないと悟らされるが、激しいこそばゆさを少しでも紛らわす為にと身体の捻りは無意識に続けてしまう。くすぐったさを味わうよりも痛みを味わった方がまだマシ……という掻痒感への拒否反応がそうさせるのだが、エリナのそんな拒否反応にルルシア嬢は容赦なく追い打ちをかけて苦しめようと仕掛け始める。   『ほ~ら、油断しては駄目よ? コッチは私が直々にイジメてあげるんだから♥』  暴れようとするエリナの脇腹に両手を回し込んでガシッと掴んだルルシア嬢は、一瞬の間を開けてその掴んだ両手をムニョムニョと妖しく蠢かせていく。  まるで暴れて疲れているであろう脇腹を癒すマッサージをするかのように動き始めたその指達に……エリナの笑いは数段甲高い悲鳴交じりの大笑いに変貌してしまう事となる。 『ぎっ、ひっ!? ギャ~~~~~~~~ッッッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、いぎゃ~~~~ははははははははははははははははははははははははははははははははは!! や、めっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ひゃめぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、イヒヘヒャァァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』  左右の足裏に加え脇腹への強い刺激が加わり、エリナは激しい爆笑を搾り取られる。  今まで蓄積していた疲労や倦怠感が吹き飛んでしまったかのような激しい笑いに、ルルシア嬢とメイド達はニンマリと悪い笑みを浮かべて攻め手を速くした。 『あひあひ、あひぃぃぃっっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ひゃはぁ~~~っはははははははははははははははははははははははははは、死ぬ! これ死ぬっっ! 死んじゃいますぅぅふふふふふふふふふふ!! だ~~っはははははははははははははははははははははははははははははは!!』  手をグーにしたりパーにしたりを繰り返したり胸を左右に振って台座に擦り付けたり尻を左右に振ったりと、自分に出来る嫌がりを最大限行ってその熾烈な刺激に苦しいとアピールするが……責め手の三人にその辛さは理解されない。  むしろその様な抵抗は『もっとやって欲しいと誘っているのでは?』と受け止められ、くすぐりを強められる事になる。  それが分かっていても……エリナはアピールを止められない。既に彼女の意志とは無関係に体は動いてしまい、無意識に嫌がる動きを繰り返してしまうのだ。 『どう? このメイド達の責めは? とっても上手くてくすぐったいでしょ?』 『ぎゃは~~っははははははははははははははははははははは、くしゅぐったひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひぃぃぃぃっっ!! くしゅぐったいれすぅぅぅふふふふふふふふふふふふふふふ、ァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』 『彼女達はね、奴隷ちゃんが粗相をした時に責めさせるお仕置き専門部隊なの♥ 特に足裏のくすぐりをしっかり教え込んであるから……あんたみたいに刺激に敏感な女性は発狂したくなる程のこそばゆさを感じてしまう筈よ♥』 『おごぉぁぁぁははははははははははははははははははははははは、ひぎっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、たしゅけでぇへへへへへへへへへへへへへ!! くるじぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、笑うのぐるじいぃぃぃぃ!!』 『そして、弱点を調べ尽くした私のくすぐりは……どんなに疲弊した身体であっても確実に笑わせる事が出来るわ♥ このダブルのくすぐり責めを受けて……あんたは何時間正気を保っていられるかしら?』 『コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~♥』 『あぎひひひひひひひひひひぃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、くぁはははははははははははははは!! 無理ィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、こんなの狂うっ! こんなの絶対狂うぅぅぅふぁぁ、アハアハアハアハアハアハアハアハアハ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!』  足指の腹を爪先がモジョモジョと触ってくすぐったくさせる……  指の付け根も別の爪がカリカリと引っ掻いて痛痒い刺激を送り込む……  母指球の大きな膨らみをサワサワと撫でたり、小指球の小さな膨らみをコソコソと素早く引っ掻いたり……その二つの膨らみの間に出来た谷間をソワソワと優しくなぞったり……  土踏まずの中央を、樹脂爪のしなやかな反発力を利用してジョリジョリ音を立てながら一斉に引っ掻いたり、 逆に優しく撫でたり……  土踏まずの横にズレた端の方を愛撫するように複数の爪で触ったり……  カカトの丸みに沿うように触れるか触れないかの刺激を加えたり……  はたまた、カカトの固い皮膚を強く引っ掻いて歯が浮くほどのこそばゆさを与えてみたり……  足を一切動かせないのを良い事にメイド達は両手の爪を駆使してエリナの足裏をくすぐったい刺激で覆い尽くしていく。 『おがぁはははははははははははははははははははははははは、ひっひっ、ひっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ンヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』  コチョコチョ、コチョコチョ……。淡々とメイド達は無防備で無抵抗な彼女の足裏にくすぐり責めを執行していく。  まるで感情の無い機械人形の様に……弱い箇所を正確に、淡々と、遠慮など一切せずくすぐり作業をこなしていく。  その冷淡で無機質な責め方にエリナは心の奥底にあった恐怖を再び呼び起こされ、笑いながら絶望感に似た脱力を全身に行き渡らせてしまう。  ルルシア嬢の指示が出なければ、一生このくすぐり続けるのではないか? と思える程の無機質さに、エリナは心底恐怖と不安を覚えてしまう。それと同時に抵抗しようとしていた身体の動きも脱力感からその動きを止めてしまう。  もはや笑う気力も暴れる体力も反応を返す精神力も使い果たしたエリナであったが、彼女は身体中を脱力させながらもまだ笑う事を強制させられた。  身体が如何に疲労困憊状態でも、メイド達にくすぐられれば条件反射的に笑わされ、如何に笑う事を苦痛に感じていてもルルシア嬢に弱点を責められれば悲鳴に似た激しい笑いを吐く事を余儀なくされる。 『あら? 少し元気が無くなってきたわね……もしかして~疲れちゃった?』 『はひはひ、がひひひひひひひひひぃひひひひひ……っひひひひひひ! 無理……もう……無理……』 『……休みたい?』 『ゲホゲホゲホ、や、す、ま……せ、てぇへへへへへへへ……はひぃ、ゲホゲホ!! 身、体……痛いひひひひひひひひ……』 『フフフ……だぁ~め♥ コチョコチョコチョ~♪』 『びぎゃ!? っっはっっ、ンハァァ~~~~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、イヒヘェヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!』 『ほ~ら、今度はこの伸びきった“ワキ”をくすぐってあげるわ♥ 弱点だけを集中してコチョコチョしてあげるから……覚悟なさい?』 『ひゃめっっへへへへへへへ、だめぇへへへへへへへへへへ、ワキぃぃひひひ、駄目ぇへへへへへへへへへへへ……だ、駄目……へへへ……ひっ!? イヒッッ!? あ、あ、あぁぁあぁぁぁぁぁっっ!!! や……め……で……ぇへへっ!? やめぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』 『コチョコチョコチョ~♪ ほ~れ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~♥』 『びぎゃ~~~~~~っっっはぁああぁぁあぁあぁぁぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、あぎゃ~~はははははははははははははははははははははははははははははははははは!! ひぎぃぃぃ~~~っっ!!!』  疲れ果て、身体の節々は痛み……呼吸もまともに行えない状態が続いて酸欠になりかけているが、ルルシア嬢が手をワキに回してそこをくすぐり始めるや否やその身体の疲弊感は無視されて再び激しい笑いを吐き出す羽目になる。  動きたくないのに身体は勝手に暴れようとし、惰性で出していた笑いは息を吹き返すかのように勢いのある笑いへと変貌する。  ルルシア嬢の小さな手が、引っ張られるように伸びきったワキの筋に少しでも触れると……もうそれだけで笑ってしまう気分にさせられる。その手が指を曲げワキの窪みの皮膚をモジョモジョと弄り始めればその気分は激しい欲求へと変わりエリナの下腹部から笑いを引き上げて来る。  そして、その指達が更にワキの下やらワキの端やらを本格的にコチョコチョとくすぐり始めれば……笑いたい欲求はすぐさま“笑え!”という指示に変わり、エリナの顔を強制的に笑いの形に変化させる。  その強制力は『痛い』『辛い』『苦しい』という彼女に込み上げている負の感情をも無視して『笑う』という感情を優先させる。  そこに正常な感情は一切無い。  笑いたいと思える内的要因は一切無く……ただ外的に加えられた刺激だけが反射的に彼女を笑わせ、笑い声を上げるという体機能のスイッチを意思とは無関係に押し続けてくる。 『だっっは~~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ギャ~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! やめぇでぇぇへへへへへへ、おでがいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひ、もうやめでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!』  “笑う”という運動のエネルギー量に対して、それを生み出す“くすぐり”の運動量はただ指を動かしているだけなのだから僅かで済む。それ故、自分がいくら笑って死ぬほど疲弊させられてもくすぐる側は全く疲れておらずいつまででも責め続ける事が出来てしまう……と受け手は想像する。  この責め手と受け手との格差は、受け手にとっては絶望感を植え付けられる大きな原因となる。  この苦しい責めがいつまでも続いてしまう……という絶望を思い起こすキッカケになってしまう。  いつまでも終わらない絶望はやがて不安と恐怖を掻き立て、更なる絶望を呼び込んでいく。  このまま体力も精神力も完全に尽きて呼吸が出来なくなってもやめて貰えなかったら、自分はどうなってしまうだろうのか……限界以上に身体を酷使する事になれば自分はどうなってしまうのか?  もしかしてこのまま殺されてしまうのではないか? 自分はこの“くすぐり責め”で命を落としてしまうのではないか?  そのような身の危険がリアルに浮かんできて……改めて自分が手足を拘束されている事に絶望する。  そんな不安を抱えているのに……自分の体は動けなくされていて自分ではどうする事も出来ないと改めて自覚し絶望するのだ。この悪夢のような責めは、責め手の気分次第でしか終わりも休憩も与えられないと……再度気付かされて…… 『はひゃ、あひゃ、イヒャヒャヒャヒャ、うぁはははははははははは、ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ゲホゲホゲホ、ほげひひひひひひひひひひひひひひ、ィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、うぇへへへへへへへへへへへへへへ……』  絶望を感じると笑う事自体も怖くなる。止められない笑いが自分の命を少しずつ削り取って行っているようで……笑えば笑う程怖くて泣きたくなってくる。  しかし、くすぐりは止まらない。エリナがどんな事を考えていても、くすぐりが彼女を笑わせる。笑う事が彼女に唯一与えられた感情だと言わんばかりに、苦しむエリナを無理やり笑わせる。 『だはぁ~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、許じでぇへへへへへへへへ、も、も、もう許じでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ!!』  ワキを、脇の下を、足の裏をコチョコチョくすぐって……笑わせる。 『ほひゃはははははははははははははははははははは、ぇへぇへぇへ、うぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ゲホゴホ!! ぶびゃはははははははははははははははははははははははははははは、おでがいぃィぃ許じでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!』  首裏も、背中も、胸横も、脇腹も、尻も、太腿も、膝裏も、カカトも、あらゆる箇所をくすぐって笑わせる。  しつこく……無慈悲に……遠慮なく……  コチョコチョ……コチョコチョ……と。 『じぬぅぅぅ!! 本当にじぬぅぅふっふふふふふふふふふふふふふふ!! これ以上はぁはははははははははははははははは無理ィィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ぇひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!』  エリナの悲痛な訴えも、悲痛な叫びも……彼女達の耳には入れど心には届かない。  心に届かないのだからくすぐりも止まらない。エリナを笑わせる為の刺激は延々と彼女の身体に刻み込まれる。彼女が意識を失うまで……延々と…… 『フフフ♥ 今日一日で……何回気を失って起こされるを繰り返すかしらね? あぁ、でも安心なさい……あんたが死なないよう配慮だけはしてあげるから♪』 『ひぎぇへぇぇっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ふぎゃぁあぁはははははははははははははははははははははは、イヒイヒ、くひひひひひひひひひひひひひひひ、ぇへへへへへへへへへへへへへへへ』 『罰はまだまだ始まったばかりよ……たっぷり味わいなさい? 私を待たせた挙句……依頼まで失敗したらどんな地獄を見るか……その身に刻み付けて屋敷に帰るのよ……』 『ひぎひぃぃぃぃっっひひひひひひひ、ごべんだざいぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 謝るがらぁはははははははははははははは、失敗したのは謝るがらぁはははははははははははははははははは!!』 『謝罪はあんたの笑い声で受け取るわ。だから謝らなくていい……その代わり笑いなさい? 気が狂う程に笑って私を満足させなさい!』 『いひゃあぁぁぁぁっっはははははははははははははははは、いやだぁははははははははははははははははははははははは、もう嫌ぁはははははははははははははははは!!』  その後エリナは何度も気を失っては起こされ……気を失っては起こされを繰り返し、その度地獄のようなくすぐり責めを味わった。  最後の方では自発的に呼吸する力も失われつつあったため、酸素マスクまで取り付けられて……それでもくすぐり責めは実行された。  まはや正気の沙汰ではない……と言わんばかりに徹底的なくすぐり刑が罰として彼女に与えられた。  そこに慈悲と言える思いやりなど一切見せない、徹頭徹尾エリナを苦しめる為だけの罰がカメラに収められた。  流石にやり過ぎじゃないか? と、あなたも思いはしたが、ルルシア嬢の責めは要所要所でエリナの身体を気にして“責め過ぎない”程度の配慮は行ってくれているのが見て取れた。  あくまで“責め過ぎない”程度である為、エリナが地獄を見た事には変わりはないが……しかし、その配慮のお陰でエリナはどうにか五体満足に屋敷へと帰還を果たす事は出来た。  ゲッソリと窶れ、生気を吸い取られたような顔でフラフラと自分の部屋へと帰ってきたエリナは、その後数日は屋敷の雑務をこなす体力も気力も湧かずあなたやソフィアに看病される日々を過ごした。  身体の筋肉痛に加え、疲労の異常な蓄積……それに伴う食欲不振が二日続いたが、三日目にはその症状も回復し……エリナはまた徐々に普段通りの彼女を取り戻していった。  普段通りの朗らかな彼女……ではあるのだが、今回の罰を受けて一つ……彼女には明らかに変化した点が見受けられた。  それは…… 「……る、ルルシア様……あ、あの……ようこそ……いらっしゃいました……」 「あら、ごきげんよう♥ どうしたの? 今日はしおらしいじゃない? 何か変な物でも食べたのかしらぁ?」 「い、いえ……その様な事は……」 「ふぅん……まぁいいわ。それよりも……ソフィアちゃんはどこ? 今日は居ないの?」 「は、はい……今日は食材の買い物に街へ出てまして……」 「そ? じゃあまぁ、あんたでも良いわ……。マスターに伝えておいてもらえる?」 「は、はい……何をでしょう?」 「今度また……新しい依頼を用意するつもりだから受けて下さるとうれしい……って」 「い、依頼……ですか?」 「そうよ♥ 勿論……今回も前回みたいに……達成できなければ罰を与えるつもりだからそのつもりでね♪」 「ば、罰っ!?」 「出来れば今度はソフィアちゃんを差し出して貰いたいって思っているのだけどぉ……」 「ね、姉様を!? あ、あの罰に??」 「でも、まぁ……エリナ……あんたでも良いわよ? この前の……あんたの反応……嫌いじゃなかったし……」 「る、ルルシア様……」 「まぁ、とにかく! 依頼するって旨は伝えておいて頂戴ね?」 「は、はい……」 「あ、それと! これ、あんたにあげるから……受け取りなさい?」 「……? え、えっと……これは?」 「のど飴と湿布薬よ。うちで使ってる強力なヤツだから……多分効くわ……」 「わ、わたくしに……これを?」 「フン! それ使ってしっかり身体をケアしておきなさい! もしかしたら……罰に……またあんたを指名する事もあるかも……しれないし……」 「指名!? あ、え……は、はい! 有難うございます……。ルルシア……様……」 「それじゃ! 確かに伝えたからね!」 「はい……。承りました……」  エリナはしっかりルルシア嬢に畏怖の念を抱き、今までの態度を改め、礼を尽くす姿勢を示すようになった。 「また、様子……見に……来るから……」  そして、ルルシア嬢もまた……エリナに対する態度を改めてくれるようになった。  敵対するような視線は妹を見るような柔らかい視線に変わり、馬鹿にしていたような態度は同じ精神を持つ同志を見るような態度に書き変えられていた。  まるで……あの責め苦を耐え抜いたエリナに対して……労いの想いを体現するかのように。 「は、はい! お待ちしております。ルルシア様♥」  そんなルルシア嬢の顔を見て、エリナはしっかりと心のこもった礼を返すのだった。  あなたに向ける礼と変わらない……彼女の心の底からの礼を……  それらのやり取りを実は遠目にこっそり覗いていたあなたは、わだかまりの解けた2人様子を見て思わず頬を緩めるのだった。  そして改めて思うのだった……  エリナを預けてみて良かった……と。 ~~ザ・ドッグトレーナー『エリナ差出ルートB』 END~~


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