俺は秘密の鍵を二つ使い、扉を開けた。
扉の先には部屋があった。薬品の匂いがするそこは清潔ながらもどこは不穏な気配がする。
慎重に歩を進める
そこには――
培養液に治められた女達がいた。
(誘拐された女達か……)
魔大国の侵攻により世界は混乱の最中にある。
その混乱に乗じてさらわれ、行方不明になっている人間は多い。
この女達もその一人というわけだろう。
攫った人間を「エサ」にするための培養槽はイヤというほど見てきた。
このままではろくな目にあわないのは間違いない。
「逃がしてやんねぇとな」
培養液を割り、女
「!!」
蠢く凶の気配。
振り返ると――
「その者達は我らのエサだ」
魔族があらわれた。
「この組織とガルディゲンは協力関係にある……攫った人間をお前ら魔族に献上してたわけだ」
「よく知っているではナイカ」
「長い付き合いなんでな」
「どうする?尻尾をまいて逃げ帰るのなら見逃してやってもいいぞ」
「…………」
だからこういう時、どうするかもわかっている。
「殺すわ、お前」
「ホザケエエエエエエ!!」
地を蹴る
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――――――――――
バトル
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◆
「……こいつで最後か」
地面にぶちまけられた魔族の死骸を背に、さらわれた人間を解放していく。
配下のくノ一達の情報網、志公方の行方不明者リストを照らし合わせれば何人かは照合するだろう。
(秘密の鍵を使った甲斐があったかな)
強力なアイテムの類いは見つからなかったが――
「それもまた良し」
アリーヴェデルチ
2023-07-31 05:23:17 +0000 UTC