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Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺




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海水浴場で食中毒により15歳の少女が死亡、

提供されたスイーツに猛毒植物の果実が混入か?




8月██日の正午過ぎ、██県に位置する

████海水浴場内のビーチハウスにて、知人の女性と

海水浴に訪れていた紲星あかりさん(15)が、

店内で飲食中に死亡する事件が発生した。



事件当日、あかりさんは同店舗で提供されたかき氷を

食べ終えてから突然、吐き気がすると訴えた直後に

容態が急変、心肺停止状態に陥った。

それから数分後、119番通報を受けて店内に到着した

救急隊員によってその場で死亡が確認された。



その後の警察の捜査で、提供されたかき氷からは

本来使用される食用の果実に酷似した

█████の実とすり替わっていた事が判明した。

███大学で植物学の教授を勤める████氏によると、

この植物の果実には猛毒が含まれており、

ほんの僅かな量の果汁や果肉の経口摂取でも

死に至る危険な植物だとされ…



(以下省略)



──────────────────────




「お待たせしましたー!

こちらがダブルラズベリーミックスかき氷ですー」




「わぁ〜っ!!

とっても美味しそうだよゆかりさん!」




「何これ、量多すぎでしょ………。

見た目もちょっと微妙な気がするんですけど」




「いーじゃないですか、どうせ写真も撮らずに

私が全部食べるんですから。

一口欲しかったらあげますよ?」




「結構よ、さっき焼きそば頼んだから……。

それより早く食べないと溶けちゃうよ?」




「それじゃ遠慮なく……頂きまーす♪」



スプーンでソースの掛かった氷と

小粒のラズベリーを2、3個掬い取り、

あかりは一気に口の中に頬張った。




「んーっ♪ 最高ーっ♪ 

見た目と違って甘過ぎなくて、

さっぱりしててとっても美味しい!!」




「うふふ、あかりちゃんが喜んでくれてよかった!」



「(最近は仕事が忙しくて、

二人で遊ぶ機会が無かったから………)」




二人で過ごす、夏の昼下りの楽しい時間。



その筈だった。



この後、あまりにも残酷で悲惨な末路が

二人を待ち受けているとも知らずに……。





食事を初めてから数分後、テーブルの上に置かれた

『ダブルラズベリーミックスかき氷』を

完食しかけていたあかりの身に異変が起こる。

あと少し、いつもなら数口で食べてしまう量なのに、

あかりのスプーンを持つ手が止まったまま、

顔を俯かせて一言も喋らなくなった。



「どうしたのあかりちゃん?」



「んぅ……くっ………ぅ………。

何か……変……気持ち悪……い……………」



「も〜、いくら外が暑いからって

冷たい物をそんなにガツガツ食べるから

お腹を壊しちゃうんだよ?

大丈夫? 残すなら私が食べ……」




「ダメ……はきそ……ぅ…………ングッ!!」




猛烈な吐き気に襲われたあかりは

咄嗟に左手で口元を押さえ、彼女の右手から

スプーンがカラン、と乾いた音を立てて

テーブルの上に滑り落ちると、みるみる間に

血色の良かったあかりの顔が青ざめていく。




「ちょっと、ホントに大丈夫なの!?」



「ぐぅ………いっ………ぐげ………かはっ!!

げぼぉぇえ゛え゛えェエエエェッ!!」




突如、あかりは口から薄っすらとピンク色に変色した

泡のような物を勢いよく吐き散らし、テーブル、

かき氷の器、トレーにべっとりした粘着質な

毒々しい色をした吐瀉物がへばり付く。




「あかりちゃんっ、しっかりして!!」



「げぁっ!! いぎっ……でぎな゛つ!!

だひゅげでっ!! ゆがりざっ……がひゅっ!!」




激しい嘔吐の直後、呼吸困難に陥ったあかりは

爪を立てて喉元をガリガリと掻き毟り始めた。




「やめてっ!! 掻いたりしちゃ駄目よ!!

血が出てるよあかりちゃん!!

だっ、誰かっ、救急車呼んでください!!」



ビーチハウスの客はまばらだったが

容態が急変したあかりと、ゆかりの悲痛な叫び声に

気づいた客の一人が携帯電話を取り出すと

119番通報し、オペレーターと会話を始めた。




通報した客の連れだけでなく、 その他の客も続々と二人の所に集まってきて、 掻き苦しむあかりを介抱しているゆかりを 手伝ってくれていたが、原因不明の彼女の発作は 時間が経つに連れて手足だけでなく全身が 痙攣し始め、更に症状が悪化していく。 「カハッ!! げぼっ、げほっ!! ゔぅ……たひゅけっ……で……ゆか……り……ひゃ!!」 「今、救急車呼んでもらったからね!! もう大丈夫よ、あかりちゃん!!」 「ヴウゥゥッ!! ンゲェエェェェッ!!」 「落ち着いて大丈夫だから……キャッ!!」 「うわっ! 何なんだ一体?」 「おい本当にヤバいんじゃねーのかコレ!?」




「オゲッ、ゲゴォエェェェェッ!!」



「あか……り……ちゃ…………ん!」




軽度の脳震盪で視界が歪み、

目眩のせいでまともに立てないゆかりは、

目の前で凄まじい奇声と痙攣で悶え苦しみ続ける

あかりを只々、見守り続ける事しか出来ない。



他の客も同様、手も足も出ないまま

一刻も早い救急隊の到着を祈るばかりだった。





やがて、手足のバタつきが急に収まりあかりの全身が

一気に青ざめ、血色が悪くなった次の瞬間。




「ふゔっ!! ゔっ!! ぐぅ!!

ヴヴウゥゥゥウヴゥゥーーーーッ!!」




突如、仰向けになったあかりは背中を仰け反らせ、

ブリッジ運動とよく似た姿勢になった途端、

ガクンガクンと上下に激しく全身を震わせ始めると

ビキニの股間がぐっしょりと濡れて、

暖かい湯気を放つ真っ黄色の小便を放り出した。



「ヴぅっ!! ングゥ………ゴボボォッ!!」



「ンゲッ………オ゛ッ………ゲゴボォッ!!」




「ぅぅヴゥぅヴゥウゥうーーッ!!

ヴゥぅヴゥウゥヴゥーーーーーーーッ!!」



口から毒々しい色の泡を噴き、小便を垂れ流しながら、

可愛いらしい年頃の女の子の声とは思えない位の、

まるで怪物のような不気味な唸り声を上げて

ゆかりや周囲の野次馬の前で悶え続けるあかり。



店の中だけでなく、外からも騒ぎを聞きつけた

海水浴客が大勢集まってきている。

野次馬の中にはその様子を携帯電話で動画を撮影したり、

あかりの露出した乳房や放尿、痙攣を見て卑猥な

発言をする不謹慎な輩も少なからず混じっていた。



「ゔ………ぁ………ア゛……ァァァ………ヴヴゥゥッ!!」



遂に限界を迎えて意識を失ったあかりの全身が、

背中からべたっ、と畳の上に打ち付けられた。



ビクン! ビクンッ!! ビクンッ!!



「く……ひゅぇーーっ………」




あかりの全身が何度か痙攣して大きく跳ね上がり、

オレンジ色のカラーネイルに彩られた手足の指を

ピクッ、ピクッと捩らせる。

やがて、溜め息のような間抜けな断末魔が

口から漏れると、あかりはそのまま動かなくなった。





「あか……り……………ちゃ………ん?」



目眩がようやく落ち着いてきたゆかりがあかりの傍らに

フラフラと這い寄り、彼女の顔を覗き込む。




「!!」



「あ……ぁっ………嫌ぁ…………あかりちゃん!!」




血走った両目をカッと見開いた、凄まじい形相だった。

ブクブクと泡立った毒々しい色の吐瀉物。

チアノーゼで真っ青になった顔面と口からベロン、

と垂れ下がった紫色に浮腫んだ舌。

首筋から胸元には、血が滲んだ無数の引っ掻き傷。





「起きて………………起きてよ………あかりちゃん!

分かる!? 私よ!! ゆかりよ!?

ねぇお願い…………返事してよ………!!」






ゆかりは咄嗟にあかりの手を握りしめ、

震え声で呼びかけたが掌は氷のように冷たくなっていた。

両手だけでなく両足の爪先も限界まで開いたり、

ギュッと折り曲げたまま、関節が硬直していた。




……………あかりは既に息絶えていた。

公衆の面前で自らの乳房を晒し、

小便を漏らしながら恥辱に塗れた最期を迎えた。





享年15歳、余りにも早すぎる死だった。





「いっ…………いや………あ……ぁぁ……………!」




「嫌ぁぁぁあぁぁぁっ!!

あかりちゃんっ!! お願い返事して!!

何でよ!! どうしてあかりちゃんがこんな目に……!」




どれだけゆかりが泣き喚いても、

何度あかりの肩を揺すっても、彼女は生き返らなかった。




「ゔわ゛ぁァァァあ゛あ゛アァーーッ!!

あ゛がりぢゃんっ!! あ゛かりぢゃ゛ん!!」




カシャッ! カシャッ!!




奇妙な音で思わず振り返ったゆかりが見たのは、

あかりの遺体を写真撮影している野次馬の姿だった。




「ちょ……ちょっと! 何やってんのよアンタ!

撮らないでっ………撮るなァァァァァァッ!!」



────人の不幸を、一体何だと思ってるの!?



ゆかりは身を挺してあかりの遺体を遮ったが、

それでも撮影するのを止めようとしない

不届き者に怒りを露わにして掴みかかった。




「おい何だよ、やめろこの馬鹿女!」




「誰かコイツを止めろ!!」



「ちょっとやめなさいよ!!」



「落ち着いて、皆落ち着くんだ!!」




「おい、向こうから救急隊が来たぞ道開けろ!!」




野次馬の一人の声で、撮影者とゆかりとの喧騒は

救急隊の到着により一先ずは収まった。

だが通報を受けてやって来た彼等に出来たのは、

あかりの死亡確認をする事だけだった………。





──────────────────────




あかりの死後、彼女の死因は単なる食中毒によるもの

ではないと判断した警察によって捜査が始まった。



唯一分かった事は、何者かがラズベリーによく似た

猛毒の果実をかき氷に混入させあかりを殺害した、

たったそれだけだった。



事件当日に現場にいたビーチハウスの従業員全員、

他にもその場に居合わせた海水浴客達の事情聴取、

現場検証が行われたが、何れも真犯人に繋がる明確な

証言や証拠は、犯行に使用された猛毒の果実以外に

何一つ現場からは出てこなかった。





そして、事件の日に撮影者と諍いを起こしてしまった

ゆかりに対して、悪質なデマがSNSで拡散された。




──紲星あかりを殺害した真犯人は結月ゆかりだ、と。




無論、根拠のないデタラメだったが

それを真に受けた無知な人達による壮絶な嫌がらせ、

バッシングがゆかりに襲いかかった。



そのせいで、ゆかりは働いていた会社を

辞めさせられただけでなく、あかりの葬儀に参列する

事すら許されない状況にまで追い込まれた。


厳密には、あかりの両親はデマを信じておらず、

ゆかりが葬儀に訪れる事には反対していなかったが、

彼等や同年代の友達にデマの巻き添えにされるのを案じた

ゆかりが参列を自粛した、といった方が正しいだろう。





会社を辞めさせられた後、ゆかりは都会を離れ

地方にある彼女の実家に身を寄せていた。

自営業を営む両親の手伝いをしながらの生活だったが、

近隣住民からも親しまれている両親の人望もあってか

誰もデマを信じず、ゆかりを励ましてくれた。




だが、何時まで経っても事件は解決に至らず、

歪んだ正義感に駆られた心無い人々によって、

ゆかりへの嫌がらせは住所を変えてからも続いた。

嫌がらせの頻度こそほぼ毎日だったのが、

1ヶ月に2、3回起こるくらいには下がってはいたが、

ゆかりの精神は既に限界を迎えていた。





大好きだった幼馴染の死。

将来の可能性に満ち溢れたあかりが、

どうして殺されなければならなかったのか?



彼女の代わりに、自分が死ねばよかった………。




自責の念ばかりが、ゆかりの精神を蝕んでいく。






そして………あかりの死から一年後、

事件が起こった日にして、彼女の命日となった

8月某日の早朝の事だった。



農作業に出掛けようとしたゆかりの両親が、

玄関から彼女が履いていたつっかけサンダルが

消えているのと、玄関先から近くの畑の物置小屋まで

足跡のようなものが続いているのを発見した。



恐る恐る両親が足跡を辿り、足元に脱いだサンダルが

綺麗に揃えられていた小屋の戸を開くと……。








そこには凄まじい悪臭を放つ糞尿、吐瀉物に塗れ、

変わり果てた姿で息絶えたゆかりの姿があった。

死因は致死量の農薬を飲んだ中毒症状、

急性多臓器不全によるショック死だった。



小屋の隅には、ゆかりが着ていたパジャマや下着が

脱ぎ捨てられていて、何故か彼女は事件の日に着ていた

水着姿のまま、服毒自殺していた。




事件のあの日、最期の瞬間まで苦しみ抜いて死んだ

あかりのように死ぬ事でゆかりは自身の罪、

もとい自責の念から逃れようとしたのだろうか?



………それは誰にも分からない。



その後、すぐに警察に通報した両親はゆかりの自室で、

机の上に置かれていた遺書を発見した。




そこには、こう記されていた。




『お父さん、お母さん、

そして私に今まで良くしてくれた皆さんへ。

先立つ不幸をお許しください。

私はあかりちゃんのいる、遠い、遠い所に旅立ちます。



あかりちゃんを殺した犯人よりも事件のあの日、

目の前で苦しそうに死んでいったあかりちゃんに、

最後まで何もしてやれなかった自分が許せなくて、

もう耐えられそうにありません。



向こうであかりちゃんと会ったら、

彼女は私を赦してくれるでしょうか?

どうしてあの時、私を助けてくれなかったの、と

私に激しく憤るのでしょうか?

それとも、私の分まで長生きして欲しかったのに

どうして自殺なんかしたの、と嘆き悲しむでしょうか?



それは分かりません。

でももう、私が生きている限りはずっと、

心無い人達からの嫌がらせは続くのでしょう。

これ以上お父さんやお母さん、ご近所の〇〇さんや

地元に住んでいる人達、そして事件の後も私を

信じてくれて、今までと同じように友達として

支えてくれたマキさんに迷惑を掛けられません。




お父さん、お母さん。

こんな私を今まで愛し、大人になるまで

育ててくれて本当にありがとう。




                 さようなら』






Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺 Shaved Ice with Deadly Poison ○星あかり毒殺&○月ゆかり服毒自殺

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