まずはリクエストしといてなんも描いてないことをここに誠心誠意謝罪します。
本当にすいませんでした!戒めのために記事は残しておきます。
「もうリクエスト募集はしません」って書こうと思ったんですが、いや、でもやりたくなったらやるかもしれません。ただ、500円以上とかは制限せずだれでもOKにして好きなものを描くと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①新連載がはじまったよ
②醤油について
③連載について
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①新連載がはじまったよ
昨日から新連載が始まりました。
詳細は各所で書いたのでめんどくさいから省略します。
原作の荒井小豆先生に作画をしてほしい、という依頼を受けてから1年以上経っているわけですが、やっと始まったなという感じです。
当時ヤニねこを月に16~20p、連載準備作業を2つ並行して進めていたわけですが、ここに作画月40~50pが加わります。単純にハイ!描け!といって体が動くわけではないんだな、というのが一番の学びでした。
だらけ症の人間が月に60p+αを生産するのに順応する期間だったのかなとおもいます。
原作、編集には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありません・・・(お金もたくさん借りました ありがとうございます・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②醤油について
今回は「醤油を借りに行く~」のリブートとなる作品です。何を隠そうおさとうは荒井さんと出会うずっと前から当作の大ファン。
今回は文字通り夢のようなお仕事なわけです。(ただ、夢だけで仕事ができるわけではありません。このへんは後述します。)
インディーズの漫画の立ち位置というか、読者が求めるものに「殺意」というものはあった気がします。
俺の面白いものを見ろ!という、粗削りで勢いのある作品がたくさんありました。
その中でも醤油は、「人を殺す意思と、それを実現するのに必要な技術」を内包した作品で、なおかつ絵は不純物の無い、直接自分が欲しい位置にドカンと線を乗っけているような・・・言い方が悪いかもしれませんが、この人は社会に不満を抱きながら、孤独に漫画を描いてる人だ!という印象があったのを覚えています。
(実際に荒井さんと知り合って、概ね間違ってなかったのを確認しました。ただ、そんな他人のイメージに収まる人ではないことは記しておきます)
そういった作品の作画をするというのは、多大なプレッシャーがあります。
予想していた通り、「荒井さんの作画がよかった」という意見はいくつか見ました。直接届いたものもあります。
正直、おさとうもそう思います。1ファンとして醤油の連載化を客観的に見るならば、荒井さんが描くのが一番いいと思います。
ただ、人間はいつまで生きられるのかわかりません。できるだけ若いうちにたくさんの作品を残すべきです。そう考えると、おさとうが作画する意味も生まれるのかなと思います。
荒井さんは現在異世界ありがとう、ヤニねこを連載してます。じゃあそれが終わってから醤油をやるんですか?それまでに醤油のファンでこの世を去ってしまう人もいると思います。
漫画って速度が命なんだな、というのはたにたけしさんに教えて頂きましたが、本当にその通りだなと思います。年を取って感性も変わっていく中で、できるだけ早く作品を形にして残すのは、すごく大事なことだと思います。
まとめますと、おさとうはそんな醤油の良さを不可抗力的な部分以外で殺さないよう、なおかつ楽しんで描けるくらいのアレンジをしながら進めていきたいなと思っています。
まあ、この気持ちも時間とともに変わっていくと思いますが・・・(もちろん良い方向に)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
③連載について
ここからは現実の話をします。
連載を準備万端にして始めるのに、どれくらい時間と金がかかったか?という話です。
これから連載する人にとって有益な情報になるといいなと思い書きます。
まず連載をするにあたって「描き溜め」というのが存在します。
出版社にもよりますが、今回醤油に関しては「5話分描き溜めましょう」という話になりました。
じゃあ5話分描き溜めるのに必要なものは?
幸いにもヤニねこがヒットしてある程度の収入が見込めたので、アシスタントに依頼しつつ速度を出して描き溜めよう、と考えました。これが正解だったのかは今でもわかりません。
醤油の5話分は、ざっくり130ページくらいです。連載ベースで考えると、これを二ヶ月半で描かなければいけません。
最初はアシスタント2人で回そうと思ったんですが、全然時間が足りなかったので途中から3人にしました。
結果から言うと3話まで完成するのに7,8か月くらいの時間と100万以上のお金が消えました。
当然この間に他の作業はできないので、収入はヤニねこのみです。
もう終わってます。この時点で破綻です。家具全とっかえの引っ越しも相まって貯金がバーストしました。借金にまみれます。
さらにアシスタント契約形態に問題が生じます。おさとうが作画にかまけすぎてチーフアシスタントの負担が増え、結果的に連携がうまくいかずおさとうが下のアシスタントに不当な扱いをしてしまいました。
幸い提言してくれたアシスタントの人は非常に常識的で優しく、今後の解決案など相談にも乗ってくれました。今でもずっと感謝しています。
ただ、メンタルは完全に死にました。人に不当な扱いをしたことが相当精神に響いてしまい、人と会うのが怖くなりました。(原因は他にもありますが)
メンタルが病むとそれを隠そうとしたり、時には知ってほしくて話したりと矛盾だらけになるので、相当他人にわけのわからない情報を撒き散らしていたとおもいます。それが重なってさらにメンタルが死にました。真実の自分はどこにもない。
ここまでは没落の記録です。人生で最も落ち込んでいた時期でした。
では、どうすればよかったのか・・・?まとめていきましょう!
Ⅰ.描き溜めは全部自分で描け!あるいは、予想される費用の3倍用意しろ!
自分で描くなら時間はかかりますが、お金はかかりませんし、その作品の背景のノウハウが掴めます。
アシスタントを雇う場合は金持ちになってください。でないと死にます。
Ⅱ.できれば契約書を作れ!そしてアシスタントにはよくよく目を配れ!
今回おさとうはチーフアシスタントを雇って、他のアシスタントの管理を任せていました。チーフアシが悪いというわけではなく、これにより様々な問題が生じます。
それの対策になるのが契約書でした。これは問題提起してくれたアシスタントの人が教えてくれました。
現在フリーランス新法が制定され、それに則るのは必要最低限としても、アシスタントを雇い、さらに長期連載の中で人の入れ替わりがあるなら、最初にできるだけ規約でがちがちにしたほうがいいです。信頼できる知り合いのアシスタントとかでない限り、ふわふわした部分はない方がいい。
Ⅲ.安請け合いはするな!
仕事は選びましょう。連載準備期間は短ければ短いほどいいので、ペースをつかむまでは他の仕事は抑えてそこに集中した方がいいです。当たり前ですが。
お金は必要なので収入の良い仕事はしましょう。
Ⅳ.娯楽を捨てろ!
ゲームすな。人生に漫画以外の楽しみなどない
さて、醤油の描き溜めが残り2話分、おさとう自身も上記のことを守れているわけではないですが、幸いにも現場はうまく回り始めスムーズに事が進みます。
そうして5話分が完成し、連載がスタートとなりました。
ここまでかかった費用は150~200万、時間的コストを含めたら測定不能です。
これは相当連載準備が下手な人の記録です。ただ、おさとうと同じような人間はいっぱいいると信じています。
現在メンタルも回復し、借金も減りつつあります。
ここからは連載によって消化されていく描き溜めを減らさないようがんばることになります。ただ、連載が始まれば原稿料♪が入ってきます。
お金が増えていくなら何とかなるんじゃないかなと思っています。今後の課題はチーフアシに依存しすぎ!?とかそのへんでしょうか。本当にいつもありがとうございます。
現実の話はこんなところです。ほかにも細かい問題は山ほどありました。
ディスコードを公開しておりますので、相談、共感、雑談なんでも受け付けています。気軽に申請して下さい。
では、原稿に戻ります。バイビー!